プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

隠されてきた損傷燃料集合体の存在

2013-12-04 11:58:45 | 日記
 (某女性週刊誌によると)福島第1原発には、震災の前に既に、1号機の使用済燃料プールに70体、2~4号機に10体の、合計80体もの損傷した燃料集合体があるとのことです。この損傷した燃料集合体は、殆どが1970年代の頃のもので、出力を急激に上げたりした運転時にヒビや小さな穴(ピンホール)が開き、品質管理上の不備もあって燃料が漏れているそうです。

この事実を、東電は国には報告していますが、公表はこれまでしていませんでした。4号機の使用済燃料移送に関する資料の中に書かれていたそうです。これが事実なら、プールの冷却水も震災前から汚染されていたことになります。また、現在、放射性物質が漏れている燃料集合体を取り出す技術はないそうで、さらなる技術開発が求められます。これほど重大な事実(トラブル)を40年以上も隠してきて、今度はドサクサに紛れて公表するとは、(東電自身が設置した「第三者委員会」の指摘どおり)東電の体質は何ら変わっていないようです・・・

P.S. ちなみに、全国の各原発にも、同様の損傷した燃料集合体があって、合計で約190体ほどあるそうです。彼らはこれをどうするつもりなのでしょう?こんなに問題だらけでもまだ、原発を稼働させ続けるというのでしょうか?・・・

P.S.2 そうは言っても現在、福島第1原発の1~3号機の建屋には、放射線量が高すぎて人が入れません。放射線に破壊されないロボットを開発しない限り、現場の状況すら確認することも出来ません。ガレキの撤去だけでも何十年掛かるか知れません。1~3号機の使用済燃料プール内のガレキも、4号機のプールとは比べものにならないほど多いそうです。正直、燃料の取出しなどできないというのが現実だと思うのです・・・

P.S. 参議院国家安全保障特別委員会で森担当大臣は、「個人のブログ、同人誌も、一般的に客観的事実(*これって秘密じゃありませんよね)を事実として不特定多数の方に知らせることを社会上の地位に基づいて行なっている『通常』の場合、処罰の対象とならない」と答弁しています。秘密じゃないことを知らせても、罪にならないのは当たり前です。「秘密」かどうかも分からない「秘密」を知らせた場合、それを「通常」ではないとして、いつでも誰でも(恣意的に)処罰できるという風にしか聞こえません。タイなどでは、(私のような)政府を批判するブログを書いただけで逮捕されている人もいます。(この法案が通れば)そうした状態に限りなく近づく、そんな気がするのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年12月4日)