ウェアラブルデバイスというのは昔から憧れのアイテムでありながら、実用に耐えるものが
出ることが極めて少ないという微妙デバイスの代名詞でもあるのですが、スマートフォン連動で
使うソニーの腕時計型デバイス、SmartWatch2 SW2が私の心の琴線に触れたこともあり、
思わず衝動買いしてしまいました。…もっとも、通販限定で14800円、XPERIAから注文すると
3000円引きという衝動的に手が出せる価格のためバカ売れで、買おうと決心してから実際に
在庫が入荷するまで10日間待ちましたが。
現物のSmartWatch2 SW2の外観は盤面が正方形の男性用腕時計そのもの。重量も厚みも
一般的な腕時計と遜色なく、着けていて違和感はありませんが、シリコン製のリストバンドが
幅広な上にペラペラで非常に安っぽいのが気になるところ。純正オプションでバンド単品も
売られているのですが、もうちょっと何とかならなかったのかというのが正直なところ。
あと防水機能があるので、ウェアラブルデバイスだからといって水濡れを気にしなくても
いいのは当然とはいえ嬉しいところ。
操作系統は物理ボタンはリューズの部分にある電源ボタンと、盤面全体を使ったタッチパネル。
盤面下部にはスマートフォンと同様のタッチ式ホームボタン・戻るボタン・メニューボタンが
あり、これらを使って操作します。気が効いているなと思ったのは、電源ボタンを押して
バックライトが点灯しないとタッチパネルが効かないこと。これにより誤操作しないように
なっています。
使い方はシンプルで、まずスマートフォンのNFCをオンにしてSW2をタッチさせるとペアリングと
コントロールソフトのインストールが案内されますので、ソフトをインストールしたら準備完了。
あとはスマートフォンからインストールしたいアプリケーションを選択してインストールをすると
自動的にSW2へソフトを転送してくれます。アプリケーションの種類についてはモノが出たてな
分少ないのですが、何かしらアクションが発生した時にはSW2が振動して教えてくれますし、
その時にスマートフォンを取り出すのではなくSW2の盤面を見れば何があったのか分かると
いうのは文字通りスマートです。
ウェアラブルデバイス最大の悩みの種であるバッテリについては、実使用で3日持ちます。
腕時計を3日に1回充電するのか、という風に思われる方も多いかと思いますが、デバイスの
大きさからするとバッテリが小さいのは自明で、それでも3日持つのは大したものだと思います。
microUSBで充電ができますし、充電時間も30分あれば満タンになりますので十分なのでは
ないでしょうか。
日常使いに耐えられるデザインと大きさ。無駄に多機能ではなく割り切った性能。ネタでは
なく今後のウェアラブルデバイスとしての基本形としていけるのではないでしょうか。
惜しむらくは、こういうデバイスは通常スマートフォンをかばんに入れたままにしている女性に
こそ便利なのではないかと思うのですが、残念ながらSW2は女性が身に着けるには不向きと
言わざるを得ません。そのあたりは今後の課題になるのでしょうか。