バス鉄ブログ by バス鉄の部屋

アラフィフ鉄ちゃんの徒然ブログ

低床路面電車②「新潟トランシス編」

2019年07月07日 | Weblog

続いて「新潟トランシス」製の車両になります。

新潟トランシス製(以降トランシスと称する)の車両は、基本的に同タイプとなるので、ここでは導入路線と形式で紹介します。

・熊本市交通局 9700形
日本最初の低床車で、ドイツのアドトランツ製(現ボンバルディア)の車両を日本向けにしたもので、これ以降導入されるトランシスの車両とは形状が異なっています。
熊本市交通局 9700形

・熊本市交通局 0800形
9700形に続く低床車で、デザインが変更されている。また、0803は「COCORO」という特別仕様になっています。
0800形
0800形 0803AB「COCORO」

・富山地方鉄道 デ9000形
環状線の開通に合わせて導入された車両で、富山ライトレール TLR0600形と同じ形状になっています。
3編成導入され、編成ごとに色が異なっています。愛称は「セントラム」。
富山地方鉄道は、アルナ車両とトランシスの両方を導入している。
デ9000形「セントラム」

・富山ライトレール TLR0600形
旧JR富山港線を転換した路線で、現在8編成が運行中です。愛称は「ポートラム」。
現在富山地方鉄道と相互運転をするための工事中で、2020年2月に富山地方鉄道と合併する予定。
全車両の色が異なっています。
TLR0600形「ポートラム」

・万葉線 MLRV1000形
愛称は「アイトラム」。富山地方鉄道デ9000形、富山ライトレールTLR0600形と同形状です。
6編成が導入されており、うち1編成が「ドラえもんトラム」として運行中です。
MLRV1000形「アイトラム」
MLRV1000形 MLRV1004AB「ドラえもんトラム」

・岡山電気軌道 9200形(9201AB、1011AB)
他の車両と同形状だが、乗降扉が片側3箇所となっています。愛称は「MOMO」。
2002年に「9201AB MOMO」、2011年に「1011AB MOMO2」が導入されています。
番号は異なりますが、形式は同じです。
9200形 9201AB「MOMO」
9200形 1011AB「MOMO2」

・おかでんチャギントン列車(岡山電気軌道 9200形 1081AB)
岡山電気軌道が「チャギントン」との契約で、2018年に導入した車両です。
専用ダイヤでの運行となっており、乗車には予約が必要で、終点の東山にある「おかでんミュージアム入場券」とのセットになります。
9200形の3編成目になり、番号は「1081AB」となっています。
9200形 1081AB「おかでんチャギントン列車」

・福井鉄道F1000形
3連接タイプの車両で、福井鉄道でのみ導入されています。愛称は「FUKURAM(フクラム)」。
現在4編成が導入されており、編成ごとに色が異なっています。
F1000形「FUKURAM」

・えちぜん鉄道 L0形
2016年(平成28年)3月27日から始まった、福井鉄道との相互直通用として導入されました。
愛称は「ki-bo(キーボ)」で、黄色の車体と丸いライトに特徴があります。
福井鉄道F1000形と異なり、2連接タイプとなっています。
L0形「ki-bo」

以上、新潟トランシス製の車両でした。

機会があれば、その他メーカー製車両も紹介したいと考えています。


低床路面電車①「アルナ車両編」

2019年07月07日 | Weblog

現在、日本に残っている路面電車は17都市19路線。
その路線において、最近は床が低い車両の導入が進んでいますが、「アルナ車両」と「新潟トランシス」製の車両が多く導入されています。

まずは、アルナ車両製「リトルダンサーシリーズ」の車両から紹介します。

・タイプS
単行タイプの車両で、台車部分は高床式。伊予鉄道と札幌市交通局で導入されています。
「S」は「Short」の意味。
伊予鉄道5000と札幌市1100は、ほぼ同じ形状となっています。
 伊予鉄道 モハ2100形
  伊予鉄道 モハ5000形
 札幌市交通局 1100形 「シリウス」

・タイプC2
2連接タイプの車両。函館市企業局交通部のみに導入。台車は固定式です。
「C」は「Combination」の意味。

函館市企業局 9600形「らっくる号」

・タイプL
3連接タイプの車両で、タイプC2に中間車を入れたような形状となっています。
とさでん交通のみに導入。「L」は「Long」の意味。
とさでん交通 100形 「ハートラム」

・タイプA3
3連接タイプの車両で、両端の車両は運転台のみ。中間車には台車がない。
「A」は「Articulated(関節)」の意味で、鹿児島市交通局のみに導入されている。
時期により乗降扉の位置が異なっている。
鹿児島市交通局 1000形 「ユートラム」

・タイプA5
タイプA3に2両を追加した5連接タイプの車両で、2両目と4両目には台車がない。
鹿児島市交通局のみに導入されている。
鹿児島市交通局 7000形 「ユートラムII」

・タイプU
3連接タイプの車両で、中間車には台車がない。
モーターが運転台の下にあり、駆動用シャフトを介して車輪を回転する方式を採用しており、車軸式台車を採用した車両だがバリアフリーに対応している。
ブレーキは電動バネ式を採用。「U」は「Ultimate(究極の)」の意味。
長崎電気軌道のみに導入されている。
長崎電気軌道 3000形

・タイプUa
タイプU同様に3連接タイプの車両だが、ブレーキがエアー式に変更されている。
線路幅の違いや正面形状の違いがあるが、札幌市交通局、豊橋鉄道、富山地方鉄道、阪堺電気軌道、とさでん交通、長崎電気軌道と多くの路線に導入されている。
また路面電車ではないが、筑豊電気鉄道にも導入されている。
札幌市交通局 A1200形 「ポラリス」
豊橋鉄道 T1000形 「ほっトラム」
富山地方鉄道 T100形 「サントラム」
阪堺電気軌道 1001形 「堺トラム」
とさでん交通 3000形 「ハートラムII」
長崎電気軌道 5000形

・タイプX
今までのタイプから設計変更を行い、軽量化と定員増をした車両で、100%低床とロングシート化を実現している。
現在は鹿児島市交通局のみ導入されている。
鹿児島市交通局 7500形 「ユートラムIII」

以上、アルナ車両の低床車でした。

次は、新潟トランシスの車両を紹介します。