鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

飛龍錦

2018-06-14 06:54:07 | 大工道具
今の鑿は鍛冶屋銘のの物が多いですが、昔は問屋銘の物がすごく多かったようです。

うちに出入りされてる問屋さんの年配の方と話している中でお聞きしました。



昭和30年代の頃は問屋さんの中でも取り合いだったそうですね~。今では想像できませんが。

その頃の問屋さんは「製品が出来た頃に、よそよりいかに早く自分所の銘を押してもらうか?」って事が仕事だったとお聞きしました。

問屋銘が多かったのが判るような気がします。



錦清水さんもいくつか問屋銘があります。

自分はあまり知らなかったのですが、飛龍錦っていう問屋銘があるようです。




すごく道具好きな方で、三木刃物倶楽部の時に初めてお会いしました。

昨年の金物まつりの時にも古式鍛錬を興味深く見られてました。


その方からお預かりしました。











明らかにマチや中尾が違う?

錦さんが来られた時にお聞きしました。

「自分でしたんやろ!」

初めは錦雅夫さんのかと思いました。



本人にもお聞きしましたら「自己責任で首長を切ってマチを削り中尾を作った」とおっしゃいました。

とても自分でされた物と判らなかったので・・・。



これを柄付けしました。











中尾が太く収まらないので、口金の内側を削りました。

肉も出来るだけ残るように穴を開けてます。







全体像です。






写真では柄が太く見えますが、実際は太く見えません。

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