鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

関東型?細軸?

2014-12-12 23:57:20 | 大工道具
ここ最近のブーム?というか多いのは細軸ですね~。関東地方に多かった形です。

聞くところによりますと、若い方の手が小さいとか、使う玄翁が小さいので細い方が効くとか?やっぱり魅力あるんでしょうね。

播州や三条の柄は少し太めで中ほどが太く握りやすい形ですが、関東型はまっすぐです。地域によって微妙に形が違います。

下り輪(桂)形状も産地で違いますので微妙に調整方法も変わってきます。


以前、長崎の曼陀羅屋さんより国慶(池田さん)に口金槌目細軸の依頼がありました。
鑿に槌目の入った鑿。に似合う柄?




いかつくてかっこいいやないですか。

コミ(中尾)は?




これまたいいやないですか~。

口金も槌目。やってみました。




叩くと膨れるので一回り小さい物を用います。
口金を叩くのは鍛冶屋さんだけかと思われますが、自分でやりました。黒焼きも。

強く叩かないと槌目が入らないし、叩き過ぎると膨れすぎて使れなくなる事も多々です。
失敗は成功の元と。やれば出来るものですね~。




いや~!男前やないですか。やりましたね~。
喜んでもらえそう。柄は牛殺しです。


問屋さんからの依頼で舟弘(船津さん)の追入れ鑿に赤樫の細軸を付けました。






これまたいい感じやないですか?

三木に来られるとちょくちょく寄って頂く大工さんの古鑿です。






文化財等を触られる大工さんなのですが、色々と教えて下さいます。
「上を向いて鑿を使う事もあるので利かない鑿は使えない」と。

良い悪いをはっきり言ってもらえるので勉強になります。大変ありがたい存在の方です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿