鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

道具の拘り

2015-01-31 07:01:15 | 大工道具
以前、直ぐ使いのブログ載せた方から電話を頂きました。
口金(ハカマ)の内面取りの件で、「なぜ初めからなってないの?」
手間がかかるので少し高くなるから。って答えましたけど。




左の1つが規格品。製造工程でこのような形になります。
右3つはボール盤で面取り加工しました。


取り付けしますとこのような感じになります。



よりスッキリするように感じます。
いい点は仕込み(抜いて内面取り)をしなくていいので柄がゆるくなりません。


前提は穴開け・仕込みがきっちり出来ている事ですが。


最近の細軸柄はこの様にしだしました。



昨年末、リフォームしてもらった大工仲間から持込がありました。




新品です。
「柄の見てくれが悪いのでつかうきにならない」との事。
使ってもらってなんぼぜんで実に残念です。

濃い色が好みとの事で紫丹と言われましたが、少しだけ本赤樫がありましたので+口金内面取りでしました。




この中に1本こんなのがありました。




初めて見ました。


よそのではこんなのも。




皆さんこだわってはりますね~。
期待にこたえられるよう頑張ります。


本赤の大工さんは社寺の社務所を作ったり自分で絵を書き彫刻もされるそうです。
より仕事に役立ってもらえれば最大の喜びです。






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