鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

宮脇系統5代目

2015-01-08 22:51:38 | 大工道具
宮脇源治郎さんが宮脇系統2代目の分かれならば、代々続いて5代目が伝統工芸士であられます宮脇正孝さんです。弟さんで民謡の先生でもあられる さん もおられます。銘は双桃。

正孝さんの銘は正繁
若かりしき頃から綺麗な仕上げをされてました。

問屋銘では栄三郎・炭焼きの色とは明らかに違う鮮やかな黒色の福久良。
どちらの問屋さんも今は廃業されてます。


以前に撮った福久良の画像がありました。




首の先から色が違うでしょ。
この黒色も綺麗かったですよ。で、鑿の裏がブロンズ色なんです。
一時流行したんです。ブロンズ色。


今の正繁鑿は炭焼き色です。


秋の金物まつりに宮脇さんのブースで注文されたお客さんがおられたそうです。
今有るのじゃなく一から打って。柄はこれで!と。

ここの鑿はうちの部会長の大原さんが普段付けられてるんですが、自分が付けた物もそこにあってご指名いただいた。非常にありがたいです。


鑿が出来たので持って来られました。細軸で5寸5分丈でと。






中尾(コミ)も長くていい形してます。
割れる寸前のこれ位の硬さにして。




横のひずみはこんな感じ。




反りはどんな感じか置いてみました。




いい感じに出来てよかったです。刻印を打ちました(製造物責任?)。




全体像です。




喜んでもらえたらいいのですが・・・。
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