鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

樫・ナラ

2015-06-19 06:50:27 | 大工道具
白樫製材屋さんに行ってきました。
2年に1回くらいのペースで直接仕入れ。
ほんとは秋口に行きたかったのですが延び延びになってました。


組合でもまとめて購入していますが10年位前から顔つなぎと情報収集で言ってます。
その辺りから虫の事を聞いてました。


樫の木に黒い汁が垂れてると。
カシノナガキクイムシって虫の名前を聞いたことありますか?
どうやらこの虫が木に卵を産み付けるようです。


樫を製材すると虫食いで穴が開いてて黒くなってるとか。
卵からかえった幼虫が孔道内で生育して木を食べ、成虫になって違う木に移って行く。
移動しているそうですよ。この地域5年前は酷かったが今は止まってるとか。
と言う事は食べ尽くされた?



日本海側から広まって、今や全国に広まってるとか。

「ナラ枯れ」て検索するといっぱい出てくるよ!と言われてましたからやってみますとエライ事になってますやん。

林野庁によると第二の松くい虫?虫が持ってる菌が原因とか。
ミズナラが立木で枯死で山が酷い状態に。



ナラは菌を植え付けてしいたけを作るくらいだから菌がまわり易いのかも?
白樫製材所さんは森の再生に100年かかると言われてます。



柄屋より鉋台屋さんの方が深刻です。
値上がりもそうですけど、材が大きいぶん1箇所でも虫の穴があれば製品にならないので歩留まりが悪い。
その上素性のいいの程やられてるとか。





乗用車で積んで帰ってきました。
ブルーシートを忘れたので荷台・後部座席が大変なことに。
掃除が大変だ。


虫が食った木は薪になるそうです。
被害にあった木を出して次世代を育てる?
白樫はこれからどうなって行くんでしょう?とても心配です。