鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

ハカマと桂

2015-06-06 07:37:22 | 大工道具
青年部の時幕張メッセでのDIYショーである建具屋さんにお聞きした事があります。
鑿を侍に例えて割れ止め金具の頭を桂・裾野をハカマと関東ではこう呼ぶみたいです。

この桂とハカマ産地によって形も違います。
今は新潟三条と播州三木が主ですが、東京・京都・大阪等にもありました。

播州三木の口金(ハカマ)厚みを検証してみました。
ちょうど擦り合わせ仕様で仕上がった柄が割れてたので口金を抜きました。

どれ位薄くなったのでしょう?


同じサイズ手前が新品、奥2つが擦り合わせて物です。




わずかに薄くなってますが思ったよりましでした。



他産地ので比べて見ました。


同サイズの置く2つが三木の新品。
手前左は磨ってない物。右が磨った物です。





磨り合わせた物はめくれ易いと聞いた事がありますが磨り方に問題があるのでしょうか?


他産地の古鑿が来ました。
口金(ハカマ)が薄いとこの様になってしまうんですね~。




でも鑿には傷が入ってません。


桂です。
1番左は三木の面取り輪・2番目は三木の手打ち輪(正式には機械打ちです)
3番目は他産地(海外かも?)機械打ち・4番目は他産地手打ち輪です。




中の形状も少し違いますので、抜け易い輪・抜けにくい輪ってのもあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする