鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

産地 (口金・ハカマ偏)

2015-03-24 07:04:00 | 大工道具
日本の金物産地と言えば西は兵庫県三木市・東(北?)は新潟県三条市と長岡市与板町。
それぞれの歴史がありいい物を作ると言った目的でそれぞれの町が切磋琢磨してきたと思います。


異業種交流・同業種交流が好きなのでいろんな方と交流してエネルギーを頂いてます。
三条の柄屋さんとも以前から交流があり情報交換をしています。
三条の木工屋さんは以前災難があった川の氾濫で犠牲になって所が多く柄屋さんの場合は半分になってしまったそうですね~。


三木もそうですけど業者が減ってくると色々と支障が出てくるんですよね。
組合として材料を大量仕入れて分けていた事も個人仕入れになる事で材料屋さんの売り上げが減ってくるとか。それぞれ支えあって反映してきた業界ですので(持ちつ持たれつで)。


東(北?)の口金屋さんが辞められてそうですね。
以前お聞きしていたのはいい時代に儲けられて、自動車部品等に変更され外注でわずかながら輪(桂)・口金(ハカマ)を作られてたそうで。



新潟の口金です。テーパーが広く張ってて長さが短い。
鉄板プレスなので広い方が肉厚が厚く狭い方は薄かったですね。





三木の昔の口金で同じく鉄板をプレス。





その後、柄屋さんと口金屋さんで意見交換して改良して狭い方を肉厚に。




今から同じ物になって行くと思いますので見た目の違いが判りにくくなりますね~。

実際、問屋さん経由で新潟の鑿が三木に着たり、三木の鑿が新潟に行ったりしてますのも。違いは白樫との産地だけ?

目的は同じです。お互いいい物を作って喜んで頂きたい。