顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

近所で出会う花たち 四月尽

2017年04月25日 | 散歩

ヤマザクラでしょうか、日陰のせいか花はパラパラで見過ごすほどです。種類は分かりませんが、桜とは思えないほど淋しい花です。

もみじの花…紅い小さな花弁の花がびっしり、やがて翼果(よくか)と呼ばれる羽根をつけたような実になり、秋の紅葉が終わる頃、風に飛ばされてヘリコプターのように遠くへ運ばれます。

ブロッコリーのように小さな花が群がって咲くニワトコ(接骨木)は干した葉や、枝を煎じて骨折打撲などの湿布薬にするので 「骨」を「接続」する「木」 という名前になりました。「せっこつぼく」とも言い、「庭床」「庭常」の字をあてることもあります。

浦島草(ウラシマソウ)はサトイモ科、地下にはサトイモに似た大きな球根があり、春になると芽を伸ばします。やがて仏炎苞と呼ばれる黒褐色の苞を開き、先端部が細く糸状に伸びたのを、浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて名が付いたとされています。
同じ仲間でよく似ている蝮草(マムシグサ)は、この釣り竿を持っていません。

珍しい日本タンポポの群落、萼が反り返っておりません。白花も見られます。いまこの辺で見かけるのは、ほとんどが西洋タンポポです。萼が反り返り下を向いている西洋タンポポは、日本タンポポのように受粉をしなくても種子を作る事ができ、しかも遠くまでよく飛んでゆく、繁殖力が強い外来種で、日本タンポポは珍しくなりました。

今年も白雪芥子(シラユキケシ)が道端に…、山地の湿った日陰を好むと図鑑に書いてある通りの環境で咲いていました。

紫鷺苔(ムラサキサギコケ)は、苔のように地面に生えるから名付けられた小さな花、アップで見ると花弁の模様が、「花」という字に見える気がします。鷺のように見えても花だと主張しているようです。

ヒメスミレ(姫菫)は、タチツボスミレとともに住宅近くで目にする種類ですが、紫色がやや濃く、小さいのが特徴です。踏まれても踏まれてもの環境でたくましく生きます。

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