顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

初秋の散歩道

2016年09月13日 | 散歩

センニンソウ(仙人草)はキンポウゲ科 センニンソウ属、学名:Clematis ternifloraとあるようにクレマチスの仲間です。タネに付く白い毛を仙人に見立てて付いた名前なので、仙人ブログとしては親しみを感じますが、全草が有毒で葉や茎の汁に触れると皮膚炎を惹き起すこともあるそうです。

ニラレバでお馴染みの緑黄野菜、ニラ(韮)の花もよく眺めれば可憐、清楚でとてもあの匂いからは想像できません。ユリ科ネギ属、タネが飛んで来て道端に咲いているので相当な生命力です。最近では、花を食べる品種が物産店で売っており、柔らかく甘い味は仙人の大好物になりました。

ツルボ(蔓穂)はユリ科ツルボ属、公家が参内するとき使う長柄傘をたたんだ形に似ているための名前で、別名で「さんだいがさ(参内傘)」とも呼ばれています。ツルボの仲間は世界におよそ90種があり、シラーの名前で広く栽培されているものもあります。

白くきれいだけど不気味な感じが漂うキノコが顔を出していました。調べて見ると、タマシロオニタケらしい、テングダケ属の強い毒をもつキノコ。間違っても食べる雰囲気ではないけれど、くわばらくわばらです。

厄介と言へば死ぬこと韮の花  藤田湘子
韮咲けばまたその花もくらはんと  山口青邨

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