まだまだ残暑が厳しい日が続きますが、朝晩の涼しさとこの花が咲き始めるとなぜか秋を感じます。
シュウカイドウ(秋海棠)はベゴニアの仲間でシュウカイドウ科の多年草球根植物、春に咲くバラ科の落葉庭木カイドウ(海棠)に花の色と垂れる咲き方が似ているので名が付きましたが…?。
ところで、シュウカイドウは雌雄同株異花です。雄花の花弁状のものの小さい2枚が花弁で外側の大きい2枚は咢です。雌花は基部(子房下位)に3個の翼状の突起が付いていて、2枚の咢の中に雌蕊があります。
秋海棠西瓜の色に咲きにけり 松尾芭蕉
秋海棠ほろほろ言葉染まるなり 河野多希女
早朝の散歩道では、ツユクサ(露草)がびっしょり朝露を浴びています。太陽が上がる前、日中の暑さが嘘のような涼しさです。
ヒルガオ(昼顔)も一日花を咲かせました。
コガネムシ(黄金虫)も夏の一生を終わりました。夏の終わりに孵化し幼虫で越冬、翌夏に蛹になり羽化する1年の命です。
昆虫の寿命は約1年が多いのですが、セミ(蝉)は幼虫時代に地中で約3~5年(このアブラゼミの場合)過ごし、夏に羽化して約1週間といわれていましたが、最近の研究では1か月近く夏を謳歌するそうです。
稲の穂が垂れてきました。梅雨の長雨の影響が心配されましたが、昨年並みの収穫という予想も…、ただコロナ禍などによる景気低迷で需要が落ち込み価格が下がるのが生産者には心配の種です。
稲の波かぶりて遊ぶ雀かな 正岡子規
奥津城も稲の香ぞするふるさとは 石塚友二
最後に…今年は短かった夏休みの終わり、小学生の孫がやっとザリガニを掴むことができました。得意げな顔が浮かぶ手の表情です。普段とは違うこの夏の、大きな快挙でした!