耳を疑うような出来事が起こった。現場はまたもやフィンランド。カウハヨキという町で、職業専門学校に通う22歳の男子学生が、朝の9時半頃、銃を乱射し10人を射殺。その後、自らも命を絶ったという。
電車でうたた寝をしながらラジオでニュースを聞いていた私は、てっきり一年前のニュースが何かの間違いで流されたのかと、とっさに思ってしまった。そう、昨年の秋にもフィンランドにおいて、首都ヘルシンキ郊外のヨケラ中高校で似たような事件があったからだ。

その時の事件と同様、今回も犯人の若者は、自分の映像と犯行を示唆するメッセージをYoutubeに流していたようだ。既に金曜日にそれが発見されている。それを見た人からの通報を受けた警察は、昨日の段階でこの若者に事情徴収をしたようであるが、銃の押収や銃所有許可証の取りあげ、といった措置は取られなかった。今、フィンランドでは、この時の警察の判断を検証する作業が続いているようである。ちなみに、彼が銃を取得したのは1ヶ月前らしいが、それを契機に彼の人柄が変わった、という友人もいるらしい。一方、警察の家宅捜査で発見されたメモによると、彼は6年前から今回の犯行を計画していたともいう。
この学生は、この学校に通う学生の中でもクラスメートなど自分に身近な学生を選んで撃ったと伝えられている。彼は銃のほか、爆薬も持ち込んでおり、包囲する警察官に対しては銃を発射したという。軍隊も派遣されたようだ。結局、彼の弾が切れたと判断されるまでは、学校内に突入ができず、救助活動が遅くなってしまったらしい。遺体には火をつけた跡があり、犠牲者の確認が困難だともいう。
国民の間に銃がかなり広まっているフィンランドだが、前回の事件のあとに、現行の銃所有の法制度を改めることはなかったようだ。今回の事件を契機に、議論に再び火がつくことは間違いないであろう。
暗くなるニュースなので事件の経過を細かく説明するのはやめるが、前回の事件のあとにスウェーデン・ラジオでコメントをしていた心理カウンセラーの言葉が再び思い出される。
「女の子は自分の抱えている問題を周りの人間に訴えたり、助けを求めたりするのが比較的たやすいのに対し、男の子は抱え込んでしまって外に出さず、周りの人間も異常になかなか気がつかないケースが多い。」
Youtubeに掲載された映像の一部(Expressenより)
Youtubeに掲載された映像の一部(SVTより)
これらの映像を見ると、別の誰かが撮影しているのが分かる。仲間がいたのだろうか。
電車でうたた寝をしながらラジオでニュースを聞いていた私は、てっきり一年前のニュースが何かの間違いで流されたのかと、とっさに思ってしまった。そう、昨年の秋にもフィンランドにおいて、首都ヘルシンキ郊外のヨケラ中高校で似たような事件があったからだ。

その時の事件と同様、今回も犯人の若者は、自分の映像と犯行を示唆するメッセージをYoutubeに流していたようだ。既に金曜日にそれが発見されている。それを見た人からの通報を受けた警察は、昨日の段階でこの若者に事情徴収をしたようであるが、銃の押収や銃所有許可証の取りあげ、といった措置は取られなかった。今、フィンランドでは、この時の警察の判断を検証する作業が続いているようである。ちなみに、彼が銃を取得したのは1ヶ月前らしいが、それを契機に彼の人柄が変わった、という友人もいるらしい。一方、警察の家宅捜査で発見されたメモによると、彼は6年前から今回の犯行を計画していたともいう。
この学生は、この学校に通う学生の中でもクラスメートなど自分に身近な学生を選んで撃ったと伝えられている。彼は銃のほか、爆薬も持ち込んでおり、包囲する警察官に対しては銃を発射したという。軍隊も派遣されたようだ。結局、彼の弾が切れたと判断されるまでは、学校内に突入ができず、救助活動が遅くなってしまったらしい。遺体には火をつけた跡があり、犠牲者の確認が困難だともいう。
国民の間に銃がかなり広まっているフィンランドだが、前回の事件のあとに、現行の銃所有の法制度を改めることはなかったようだ。今回の事件を契機に、議論に再び火がつくことは間違いないであろう。
暗くなるニュースなので事件の経過を細かく説明するのはやめるが、前回の事件のあとにスウェーデン・ラジオでコメントをしていた心理カウンセラーの言葉が再び思い出される。
「女の子は自分の抱えている問題を周りの人間に訴えたり、助けを求めたりするのが比較的たやすいのに対し、男の子は抱え込んでしまって外に出さず、周りの人間も異常になかなか気がつかないケースが多い。」
Youtubeに掲載された映像の一部(Expressenより)
Youtubeに掲載された映像の一部(SVTより)
これらの映像を見ると、別の誰かが撮影しているのが分かる。仲間がいたのだろうか。
昨年と同じ時期ということは、季節的なものもあるのでしょうか。
夏から秋にかけて急激に寒くなり天気が悪い日が続くこともあって、鬱になる人も多いと聞きました。
フィンランドでは、昼間っからお酒に酔いつぶれて寝転がってるおじさんや、酔っ払って通行人とケンカしてるおばさんは、よく見かけた記憶がありますが、それ以外はとても安全な国というイメージです。
銃保持に関しては年齢制限の引き上げに加えて、資格取得のための試験と面接(人物判断)も加えねばならないのでは、、と思います。
日本でも犯罪を犯す青少年は女子より男子のほうが多いという印象ですが、親殺しに限ると男女の差は特になくなってきた感じがします。
何か暗い話になっちゃいましたが、色々な情報がインターネットで手軽に入ってくる時代だからこそ、メンタルケアの重要性はひしひしと感じますね~。。
銃が比較的出回っていない日本でも、例えば、秋葉原の事件などは、これと同類かな、と思います。
ときどきブログを拝見させていただいています。
「国民の間に銃がかなり広まっているフィンランド」
の文字に驚いています。
旧ソビエトの頃に使われていた銃が流れてきているのかなんて、余計なことを考えてしまったり…
フィンランドで一般の人の銃に関する事件は、これまで大きくならなくても頻繁にあるのでしょうか。
私も背景は良く分からないのですが、国民あたりの住の数はかなり多いようです。歴史的な背景だとか、猟銃として所有するためにかなりリベラルな銃所有の制度があるからだ、とかいろいろ聞かれますが、今回の事件を受けてフィンランドの大統領も「猟銃は別としても、拳銃まで一般の国民が所有する必然性はないはずだ」と発言しています。
ちなみに、殺人事件で銃が使われるケースはそこまで多くなく、良くあるのは、麻薬やアルコールの中毒者が刃物などを使って起こすケースが殺人事件ではよくあると聞きました。