スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

1か月後に迫った国政・地方同時選挙

2014-08-14 13:24:16 | 2014年選挙
国政・地方同時選挙がちょうど1か月後に迫っている。

私は欧州議会選挙の時と同様、今回の選挙でも投票立会人をするので、数日前に講習を受けてきた。担当することになる投票区は5月の欧州議会選挙と同じ所。しかも、一緒に作業する他の立会人も5月の時とほぼ同じなので楽しくなりそうだ。

講習では、5月の選挙で生じた問題点や改善点が議論された。ウプサラ市のある投票所では、市の選挙委員会の許可なく、投票立会人が勝手にランチ休憩のために投票所を1時間閉めてしまい、大きな苦情が出たそうだ。だから「そういうことをしないように」との注意があった。(いや、普通はしない!笑)

私が投票立会人をする自治体は、スウェーデンの中でも投票率が高い地域だ。前回2010年の国政・地方同時選挙では、国全体の投票率が84.6%だったのに対し、この自治体は89%だった。その前、2006年の選挙では88%だったというから、この調子で行けば今回の選挙では90%に達してもおかしくないだろう。

ともあれ、この選挙では、国会、県議会、市議会の3つの選挙が同時に行われるため、投票立会人の作業も大変だ。それぞれの票を該当する選挙箱に間違えないように入れ分けなければならない。さらに、すべての有権者が3つの投票権を持っているとは限らない。私のように県議会・市議会の投票権のみを持つ人もいるし、逆に国会の投票権しか持たない人もいる。だから、投票権のない人が間違えて票を投じないようにきちんとチェックしなければならない。

欧州議会選挙は、1つの選挙しかなく、しかも投票率はずっと低かったので楽だった。今回の選挙のとてもよい予行練習だった。




【過去の記事】
2014-06-10:欧州議会選挙 - 投票立会人として働く (その1)
2014-06-24:欧州議会選挙 - 投票立会人として働く (その2)