スウェーデン第三の町マルメは、5年ほど前にターニング・トルソ(Turning Turso)という高層ビルを建設した。54階建てで高さ190メートルのこのビルは、150戸のアパートと貸オフィスからなっており、住宅として使われる建物としてはヨーロッパで2番目に高い建物だという(第一位はロシア・モスクワ)。
オフィスとして使われる部分は12階ほどまでで、それよりも上の階はアパート、さらに最上の2階分は会議施設となっている。デンマークとの海峡に面したマルメとあって、海を眺めながら日々の生活を送るのはさぞかし快適だろうと思う。
さて、このターニング・トルソは、この町マルメにとって町のシンボル、つまりランドマークとしての役割も果たしてくれる。また、高い省エネ技術や環境技術なども備え付けており、そのような技術の活用例を展示する場としても大きな意味を持っている。
これはスウェーデンに限ったことではないだろうが、規模の大きな町はこのようなランドマークを作って、イメージ向上や観光客への売り込みを図ろうと必死だ。
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ストックホルムが計画している新たなランドマークは、トーシュ・トーン(Tors Torn)。Tor(トール)とは北欧神話に登場する雷の神様。Tornはタワーの意味。現在の計画では、高さ140メートルの双子ビルを、ストックホルム中央駅から北へ少し行ったところに建設する予定だとか。40階建てで大部分がアパートになるという。
なぜTorという神様の名前が登場するかというと、建設が予定されている場所にたまたまTorsplan(トールの広場)という名がつけられていたからだが、現在上がっている案を見るとまさに北欧神話とか「ロード・オブ・ザ・リング」を思わせそう(?)なイメージだ。
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では、ヨーテボリはどんなランドマークを作ろうとしているのだろうか?中央駅からオペラ座・ヨータ川岸にかけての部分は自動車道路がトンネル化されたおかげで、地上部分がずいぶんすっきりとし、広場の整備が行われてきた。その部分に何と高さ60メートルの大観覧車を建設しようというのだ。
このアイデアは1年前に上がったものだが、激しい意見が賛否の双方から出されてきた。隣接する住宅地に住む住人からは「景観が台無し」「観覧車から家が覗き見される」「観覧車の騒音が問題となる」などの声が上がったほか、それ以外の市民からも「もっと創造的なアイデアはないのか?」「他のヨーロッパ都市のまねごとか」とか「町の景観が壊される」「費用は誰が負担?」といった疑問の声が上げられている。
しかし、アイデアが出されてから1年もしないうちに正式な決定がなされ、4月か5月には完成する予定だ。高層ビルとは違って、観覧車の骨組みと車輪を船で輸送してその場で組み立てるだけなので、時間はかからない。
発注するのは、ヨーテボリ市が出資者の一つであるヨーテボリ観光・イベント公社とLiseberg(リセベリ遊園地)。だから、収益が予想をもし下回ったときには地方税から補填がなされる可能性も高い。
もっとマシなアイデアはなかったのか? と思う。ありきたり過ぎて、最初にアイデアを耳にしたときは「ヨーテボリ的なジョーク?」と思ってしまった。まぁ、評判が悪かったり、実際に景観を壊すことが明らかになれば、高層ビルとは違って取り外すのも楽だろうから、よいかもしれないが・・・。実際のところ、現在の建設予定地であるヨータ川岸の部分に設置されるのは2年ほどで、その後はリセベリ遊園地の中に移設して、園内のアトラクションとして使う予定なのだという。
オフィスとして使われる部分は12階ほどまでで、それよりも上の階はアパート、さらに最上の2階分は会議施設となっている。デンマークとの海峡に面したマルメとあって、海を眺めながら日々の生活を送るのはさぞかし快適だろうと思う。
さて、このターニング・トルソは、この町マルメにとって町のシンボル、つまりランドマークとしての役割も果たしてくれる。また、高い省エネ技術や環境技術なども備え付けており、そのような技術の活用例を展示する場としても大きな意味を持っている。
これはスウェーデンに限ったことではないだろうが、規模の大きな町はこのようなランドマークを作って、イメージ向上や観光客への売り込みを図ろうと必死だ。
ストックホルムが計画している新たなランドマークは、トーシュ・トーン(Tors Torn)。Tor(トール)とは北欧神話に登場する雷の神様。Tornはタワーの意味。現在の計画では、高さ140メートルの双子ビルを、ストックホルム中央駅から北へ少し行ったところに建設する予定だとか。40階建てで大部分がアパートになるという。
なぜTorという神様の名前が登場するかというと、建設が予定されている場所にたまたまTorsplan(トールの広場)という名がつけられていたからだが、現在上がっている案を見るとまさに北欧神話とか「ロード・オブ・ザ・リング」を思わせそう(?)なイメージだ。
では、ヨーテボリはどんなランドマークを作ろうとしているのだろうか?中央駅からオペラ座・ヨータ川岸にかけての部分は自動車道路がトンネル化されたおかげで、地上部分がずいぶんすっきりとし、広場の整備が行われてきた。その部分に何と高さ60メートルの大観覧車を建設しようというのだ。
このアイデアは1年前に上がったものだが、激しい意見が賛否の双方から出されてきた。隣接する住宅地に住む住人からは「景観が台無し」「観覧車から家が覗き見される」「観覧車の騒音が問題となる」などの声が上がったほか、それ以外の市民からも「もっと創造的なアイデアはないのか?」「他のヨーロッパ都市のまねごとか」とか「町の景観が壊される」「費用は誰が負担?」といった疑問の声が上げられている。
しかし、アイデアが出されてから1年もしないうちに正式な決定がなされ、4月か5月には完成する予定だ。高層ビルとは違って、観覧車の骨組みと車輪を船で輸送してその場で組み立てるだけなので、時間はかからない。
発注するのは、ヨーテボリ市が出資者の一つであるヨーテボリ観光・イベント公社とLiseberg(リセベリ遊園地)。だから、収益が予想をもし下回ったときには地方税から補填がなされる可能性も高い。
もっとマシなアイデアはなかったのか? と思う。ありきたり過ぎて、最初にアイデアを耳にしたときは「ヨーテボリ的なジョーク?」と思ってしまった。まぁ、評判が悪かったり、実際に景観を壊すことが明らかになれば、高層ビルとは違って取り外すのも楽だろうから、よいかもしれないが・・・。実際のところ、現在の建設予定地であるヨータ川岸の部分に設置されるのは2年ほどで、その後はリセベリ遊園地の中に移設して、園内のアトラクションとして使う予定なのだという。