情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 午後、多摩地区のとある高校に情報の授業見学に行ってきました。

 Excelの授業でした。この授業だけでいうと、私の考えている「情報」の授業とだいぶイメージが違ったものでした。
 授業後の話を聞いているうちに、「これもありかな」と思いました。そういえば、うちの授業を見て、「こういうやり方も必要なんだね」という感想を持たれた先生もいました。

 数学の授業では、2次関数や確率など、それぞれの学校で同じことを教えています。でも、教科書の厚さが違ったり、応用問題は扱わずに基本問題だけだったり、学校によって、いわゆる「難易度」を変えて授業がおこなわれています。

 では、情報では「難易度」って何なんでしょう。

 情報では、情報という授業の「解釈」が教員によって違うことがよく論議されています。確かに解釈が違うこともよくありますが、学校によって、置かれている状況によって、授業の内容や取り扱い方、様子が変わってくることは十分にあり得るのではないかと思います。

 数学は、現在の数学の形になってから久しく、教える教員も数学の授業を受けています。情報は最近できた教科であり、教える側は試行錯誤の連続です。
 まともな先生であれば、少しでも良い授業ができるように毎年毎年、工夫を積み重ねていると思います。では、良い授業って何でしょう。誰か教えて!

 まだはっきりと確立していない情報科、まだまだ勉強することは多数あるようです。いろいろな人と語る必要もありますね。




 ついでに書いておくと、まだはっきりと確立していないからこそ、センター入試などで方向性を決めてしまうことは危険なのではないかと思っています。皆に必要な情報科で学べる力って、どんなものだかはっきりさせられる人はいますか?

 毎年悩みながら、少しでも未来を見て、より良く生きるために何をすべきか、毎年学習内容を改善していくことが情報科の教員の役割だと思っています。

 私が不勉強なのか、未だに普遍的なものが見つかりません。普遍的な(良い意味で)枯れた知識を問う今までの教科とは成り立ちが違うと思うのですが、いかがでしょうか。

 まぁ、情報の授業をまともにやっていない学校、軽視している学校にとって、外圧になることや、最低限の内容補償をするという意味では、効果があるかもしれませんね。

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