情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 すでにいろいろなかたが書かれていますが、昨日の夜8:45からのNHKニュースで
「ワード」など 国は購入せず (リンクは070702現在)
というタイトルのニュースが放映されました。毎日NHKのニュースは録画していますからあわてて見てみました。録画しておくと、こういうときに役に立ちます。

 要は「オープンな標準」に沿うものを調達するとのこと。
以下情報システムに係る政府調達の基本指針より抜粋
20ページ(pdf上で22ページ)
「オープンな標準」とは、原則として、
(1)開かれた参画プロセスの下で合意され、具体的仕様が実装可能なレベルで公開されていること、
(2)誰もが採用可能であること、
(3)技術標準が実現された製品が市場に複数あること、のすべてを満たしている技術標準をいう。
(改行を修正・丸数字を変更)


 個人的にはワードだろうが一太郎だろうがOpenOfficeだろうが、互換性があればいいと思います。だいたい通知文なんて何を使おうと同じものが作れるようなものばかりですから。

 ところが、私たちが記入するように配布されるファイルはほとんどがワードのdoc形式なのですが、ワードでなければ崩れてしまうようなファイルばかりです。
 これは、入力された「データ」が必要なのではなく、プリントアウトしたときの「体裁」が必要なためのようです。
 だいたい、白黒で印刷する用紙に、水色の網掛けを欠けて、互換性を下げるような「文字枠」を使った文書を「記入用紙」として配るなんてナンセンスですよね。

 記入用紙を作った人には手書きで入力することしか頭にないんです。

 罫線が複雑だったり、文字枠だらけだったり、不可解なインデントが入っていたりと、文書の内容以外のところに余計な力が注がれています。よっぽど中身に自信がないんでしょうね。



 今後、Vistaのパソコンが導入されて、一から覚え直しの人が増えるより、健全なような気がします。でも東京都は「一太郎は買うな!」と読める文書を配ったりするところですから、どうなるんでしょうね。

 もうそろそろ情報共有に適した形を考えるべき時期だと思います。国からの文書が都庁経由で回ってくると、紙をスキャンしたpdfで回ってくるんですよ。これじゃ、検索もかけられないですからね。

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