情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 新しい学習指導要領のページに、PDF:893KBの151ページもある答申があります。

 情報教育は65ページ、普通教科情報は113ページ、専門教科情報は122ページにあります。普通教科情報は「社会と情報」「情報の科学」で決定ですね。

 読んでみると(ア)の次も(ア)だったりします。文中に「はぐくむ」が7カ所も使われ、教えることより育てることを主眼としているようにも思えます。それはそれで大切なことではあります。

 現在の課題として3つのことが書かれています。
  • 情報及び情報機器・情報通信ネットワークやソフトウェア等の活用により、様々な知識や技能が実際に生きて働き実用に結び付くため、生徒一人一人が社会の急速な変化に主体的に対応できる情報活用能力を確実に身に付けさせる指導を一層重視すること、
  • 情報機器等の操作の方法等、情報技術の習得に重点を置いた指導に多くの時間が割かれており、情報をコミュニケーションなどに活用する力や情報の主体的な選択、処理、発信や問題の発見、解決に欠かせない創造的思考力や合理的判断力の育成にかかわる指導を充実すること、
  • 情報通信ネットワーク等を使用した犯罪が多発する中、ネット被害防止等の情報安全や情報モラル、知的財産の保護等の情報を適切に扱うための基本的な態度をはぐくむ指導について、より一層の充実を図ることなどが求められている。


 簡単にまとめると
一つ目は「情報活用能力」。社会の変化に主体的に対応できる情報活用能力を身に付けさせることが足りない。
二つ目は「操作方法を学ぶ実習の否定」。コミュニケーションへの活用能力向上や創造的思考力、合理的判断力の育成がはかれていない。
三つ目は「モラル教育」。モラルや知的財産保護など情報とつきあう基本的な態度を「はぐくむ」指導がたりない。
と書かれているように思います。

 これらの問題点は、現行の指導要領でもクリアできるんですよね。教える内容の問題ではなく、教える側の問題のようにも思います。いろいろと工夫してこれらの問題に取り組んでいる先生もたくさんいらっしゃいますが、ほとんど数学と見分けがつかないような授業をされる方もいるようですし、アプリケーション操作実習しかやらない先生もいらっしゃるようです。

 学習指導要領が何回か変わらないと、情報教育も普遍化・一般化してこないんでしょうかね。




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