上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

勝手に映画宣伝「Up in the Air」

2010年03月17日 | 趣味
昨夜は久々にアルコール抜きでレポート書きに挑んだのですが、途中で煮詰まってしまい、結局映画を観てしまいました。

鑑賞作品は字幕無しで「Up in the Air」(邦題は「マイレージ、マイライフ」)を初見。

部下の女子にOld(年寄り)と言われて、思わず鏡面の柱に映る自分を見る年になったGeorge Clooneyが好演しています。
(もっとも彼は私と3歳違い。頭髪は若白髪です。)

機内でパーサーに「I Give a Cancer?」(私、癌なんですか?)と聞かれて思わず聞きなおし「I Give a Can.Sir?」(お客様、<御手元の>空缶をいただけますか?)の聞き間違いと気付くなど、ER(ジョージ・クルーニーが医者<ロス先生>役を演じた出世作)のパロディが出てきてニヤリとさせる作品になっています。

さて、この作品のテーマは「不況の全米を吹き荒れるリストラの嵐」と「IT化による人間性の喪失」、そして「愛という幸福な幻想を見せる嘘」から成り立っています。 嘘=悪、真実=神聖、人生=原罪への償いの道、といった極めてアメリカ的なシーンが次々出てきますが、リストラされる人々が老人・女性・有色人種・低学歴者といった社会的弱者(マイノリティ)である事に段々と気付き、背筋が寒くなってきます。
そんな立場の弱い社員達を次々コストカットの為に解雇(Cut)して行くリッチで孤独な(カッコイイ)中年のロス先生。

見応え充分な良作です。未見の方は、是非一度御覧下さい。
(事前にフランス映画「アメリ」を観られる事をお勧めします。もし日本でリメイクするなら、連続TVドラマが良いかもしれませんね。)

個人的にはアカデミーショーの脚本賞はこの作品で良かったのでは?と思いました。

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横浜産業倶楽部出席と西遊記計画

2010年03月16日 | 日記
昨日は中山公園の上海巴黎春天大酒店(先週の小谷氏の講演と同じホテル)で行なわれた横浜産業倶楽部出席に出席 。
講演者の徐向東氏のレポートをいつも拝読していたので、是非ご面識を持ちたかったのと、幹事役の高山氏が今月で帰任すると聞いたので駆けつけました。

横浜企業経営支援財団
高山副所長、3年間の駐在、本当にお疲れ様でした。
(非常に精力的に活躍されていた高山氏が帰られると上海は少し寂しくなりますね。)

徐氏の講演後の懇親会では、予想外の方々とご一緒する事になりました。
臨席はカシオソフトの牛原総経理、そのお隣はTESを応老師と一緒に立ち上げた伊藤社長。
テーブルの向かいにはSBFの重鎮、佐藤先生が座っておいででした。
正直、テーブルでは年少グループでしたので、ひたすら御話の受け手に徹しつつ食事をして過しました。

結局最後は、佐藤先生と色々と御話もしたかったので、先週ウクライナ人と会って以来、 日を空けずに通っているEUROへ佐藤先生をお誘いして2次会へと流れました。
2次会ではヨーロッパ行の話も飛び出し、佐藤先生とクリミア半島・パリ経由でリベリア半島の西岸までの西遊記となる可能性も出て来ました。

下の娘も、今年はドイツに行くと言っていますし、次の長期休暇の旅行は、それでも良いかもしれません。

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通貨流通量

2010年03月15日 | 趣味
私は趣味の定点観測の一つとして、貨幣を貯金箱に貯めて、定期的に製造年別枚数を集計しているのですが、(自分で書いていて貧乏ったらしい嫌な趣味だな~と思いますので、気分を悪くした方はごめんなさい。)この所2010年発効の真新しい1元硬貨の流通量が急増してきました。
しかし、相変わらず五星の紋章付きの汚くなった旧貨幣も減っていません。
これは先日の小谷氏の講演にあった、中国政府の内陸地区向けお金ばら撒き内需拡大策による影響の一つかもしれませんね。
人民元切り上げに強く反対した温首相の自信の裏には、拡大余力の大きな国内通貨需要がきっとありますから。
相変わらずボロボロのお札や偽札も多い(そういえば、昨年から偽札追放キャンペーンを意図的に打ち出していましたね)中国の通貨流通には包み隠しの無い、生の中国の景気が反映されている気がしてなりません。

若者は老人の奴隷か?

2010年03月15日 | 日記
日本の年金、国債の問題に共通しているのは、将来社会を背負う世代に資金を頼った構造を持っているという事だと思います。

元々、資本主義社会の宿命と言えばそれまでですが、老人が若者を食い物にしている大掛かりな仕組みです。
先んじて資本(と時間)を投下できた者だけが、更に大きな富を手にする資産増殖システムですね。
そして、資本家の資産を継承する者は、その富裕階級を固定化し貴族化する一方で、継承する資産の無い大多数は貧困階級に固定化し奴隷化して行きます。
さて、この資産階級固定を防止する為に機能するのが世界的に見て非常に重い、相続税・贈与税という「税」のシステムなのですが、日本の現政権トップが自らシステムの裏をかく様では、日本の大多数の庶民の将来はお寒い限りです。
(私は貧乏人の子倅ですが、中国に転居して本当に良かった。)

さて、上海でも最近、非常に小さなスケールで同じ様な事例を目にしました。
表面上は20代前半の若者が、普通のアパートの1部屋で飲食店をしながら、マニア受けする中古機械を修理し、 自身のブログで宣伝しつつBtoCサイトで販売しながら、新しいビジネスネタを探すというもの。
一見、上海の文化ニーズに合ったビジネススキームに見えますが、飲食店は営業許可を取っていないので、 当然モグリの非合法。
納税もしていないし、在留ビザ資格の上でも国外退去モノの行為です。
もっとも、こんな大それた事を青年が考え付いた訳では無く、裏には自分で非合法営業のリスクを取らない黒幕が居ます。

明らかな脱法行為を手下の若造にやらせつつ、自分は安全な距離に居てみかじめ料だけ吸い上げる。
やり方が全く昔の忘八者と同じですね。

最近、青年が黒幕の搾取構造に気が付いて、独立して自分の商売を始める事にしたようです。

実は、私が最初に経験した職業である放送・映像業界も全く同じ搾取構造でした。
超長時間の過剰労働と低賃金。
若者の映像芸術への憧れを餌に、搾取するシステムです。

資本主義とは先行者が創業インセンシブ(蓄積資本)を盾に後進者から搾取し、自己資本を拡大するシステムですが、これに蓄積した富の再配分の機能を付加したものが中国の社会主義的市場経済だと私は思っています。

上海の狭い日本人コミュニティの中で、同じ日本人同士が非合法な搾取行為を行なうのを見ているのは、 余り気持ちの良いものではありませんでした。
今回、搾取構造から脱却して自律の道を歩み始めた若者を応援してあげたいと心から思っています。

黒幕の方は、今後も中国のルールを無視した搾取ゲームをやるのでしたら、社会主義的市場経済の中国からは出て行ってほしいものです。

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B級グルメの会とSISでのニアミス

2010年03月14日 | 趣味
昨晩は漕宝路の杭州料理店で催されたB級グルメの会に参加した後、二次会に上海某所へロシア語の練習にGO。
そこで暫し熱唱して盛り上がった勢いで3次会に静安寺のSISに行ってしまい、家に戻ったのは夜中の3時でした。
SISではB級グルメの会でご一緒していたチャイライさんとニアミス。
二次会に寄り道しなければ、もう少しお話できたところだったので、残念でした。

少し眠って朝食をとろうかと思っていた所に、秘書の携帯から電話が。
(そういえば、以前から秘書が誰かに似ていると思っていましたが、電話で話していて、のだめカンタービレ・アニメ版に出てくる巨匠じじい・ミルフィの秘書に雰囲気がそっくりなのに気付きました。)
今朝、清掃業者の床磨きの為に個室の鍵を開けなければいけないので、私に行ってほしいとのお願いでした。
流石、雨天は外出したく無い上海人だなぁと思いつつ、可愛い部下の頼みを無下に断る訳にも行かないので、雨の中をひとっ走り会社まで行ってきました。
(愛車の充電が2時間だけだったので電源残量ギリギリだったので、帰りに昼食にマックに寄って少しバッテリーを休ませて回復させて戻ってきました。)
さて、今日は雨天にもかかわらず北京経由で日本からお越しになる松本先生を15時に会社でお迎えする予定なのですが、それまでに清掃業者の床磨きが終わっていれば良いのですが。

非実在青少年について

2010年03月12日 | 日記
今回の「非実在青少年」の件には驚きました。

冷静かつ理性的な社会人であれば、犯罪行為となる自らの邪な欲望から想起した様々な妄想を現実の行動に起す様な事は、自己抑制します。
(もっとも、多感な思春期の青少年の多くは、己の性のリビドーを押さえ込む為に、往々にして引篭ってしまうのですが。)

凄惨な少年少女が被害者となる犯罪を引き起こした犯人を取り巻く様々な社会的な原因を解決できない行政側のストレスを、マイノリティなローカルメディアを生贄にして、解消するのはやめた方が良いと思います。

「非実在青少年」が個人の妄想を筆の力を借りて表現著作物として現在化したもの全てを対象にするのであれば、「源氏物語」や「痴人の愛」を焚書にするのでしょうか。(「若紫」は紫の上が10歳の時の姿、「ナオミ」は15歳ですよ。)

日本の誇る世界最初の女流文学作品が読者の性癖に必ず悪影響を与えるのならば、日本では千年前から幼女性愛がスタンダードと云う事になります。(日本は千年間も続く変態国家ですか?)
万人には万人のセクシャリティが有ると思います。
狭隘な発想で他人の頭の中身をあれこれ詮索・統制するのは、民主国家のする事では無いでしょう。
(極めて教条的な閉鎖社会的発想だと思います。)

今回の条例施行の暁には、危険な妄想を駆り立てる悪書として、義務教育の国語教科書を全て回収し、日本版文化大革命でも起こすのでしょうか?

(そもそも条例案の討議したご本人からして、著作物の登場人物から実際の行動を想起してしまうという事は、ご自分自身も犯罪者予備軍だと宣言しているのに等しいのではないでしょうか?)

私も大学生と高校生という年頃の娘2人持つ親ですが、憲法で保障された「表現の自由」を真っ向から否定する東京都の青少年育成条例には反対です。
個人の自由な表現物を取り締まるより、万人の理性を一時的にでも阻害する酒類の販売や街中に氾濫する金属玉を使ったギャンブルを取り締まっては如何なものでしょうか。

本日、上海オフショア開発フォーラム開催

2010年03月11日 | 日記
相変わらず風は冷たいですが、すっかり春の陽射しになった上海です。
昨日は小谷まなぶさんの中山公園での講演を聞きましたが、非常に判り易い景気予測とビジネススキームのお話でした。
その後の名刺交換会も非常に有意義でした。
今日は18時からTESの会議室を使ってオフショア開発フォーラムを開催の予定。
さて、昨日の会合の様に出来ると良いのですが。
2次会の会場が早く来いと言っているので、上手く勝又君をリードしなくては・・・。

陽射しが強烈だが気温が低い上海

2010年03月10日 | 日記
吹雪だった昨日と一転して、晴天になった上海。
しかし大気が猛烈に冷たく、外気を遮断した室内は温室の様だが、
床や壁からじわじわと冷気が襲ってくる。

本当に中国は人間に優しくない気候をしている。
日本が如何に楽園かと言う事を再認識する朝だ。

さて、今日も夜は会合に出席の予定。
今週は4連戦の予定なので、飲みすぎない様にしなくては。

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日本は最早メジャーでは無いと実感

2010年03月09日 | 日記
雪の降る中、上海某所で日本語と英語の堪能なウクライナ人と話をしていて、現在の日本の首相について尋ねられた。
私の答えに対して、「鳩山」という首相の名前をウクライナ人は知らなかったが、その前の首相は髪の跳ねた人だと「小泉」首相は知っていた。
世界の多くの人には、最早どうでも良い存在になっている日本をこんな所にも感じた。
それだけ、アジア、否、世界に於ける中国のプレゼンスが増大していると言う事だけだろう。
殆ど商売の話で終わったが、上海にビジネスチャンスを求めて世界中から老若男女挙って集まっているのを実感した。(特に昨年末に上海からモスクワ経由でキエフに向かう飛行機の中での会話の話がとても面白かった。)
本当に多くのビジネスチャンスが上海には芽生えている。
現在の経済特異点が上海に有るいう私の考察は間違っていないと確信できた。

まぁ、酒場での事なので、後になって醒めた頭で考えると、結局はスラブ美人相手に、少しロシア語を使えたので嬉しかっただけだったが。
(そういえば札大の恩師、クリボンキナ先生もキエフ出身だったが、ウクライナ人女性は本当に美人さんが多いなぁ。しかし、シーバス1本とワインで1500元は高い出費だったなぁ・・・いつか元を取れるだろうか・・・無理かな。)

来るべき次の経済特異点移行期の活動先候補に、イタリアに加えてウクライナ(クリミア半島方面)も加えようかな。
名付けてオデッサ作戦だな。

中国の年金と健康保険に加入

2010年03月08日 | 日記
今日は給与支給日だったので、経理から給与明細を受け取ったが、しっかりと年金と健康保険を差し引かれていた。
中国の健康保険に加入している日本人はどれだけ居るのか知らないが、極僅かの人数だろう。
1年にデポジットされる保険料は400元。(使わないと4000元まで蓄えられる。)其れを超えると最初の段階は全額自己負担。1500元を超えると半額、更に高額となると殆ど政府負担となる面白い仕組みだそうだ。
区政府の保険事務所に行って写真入りの保険証を作ってもらわなくてはならないなぁ。
ちなみに年金は15年掛けて満額だと月に9900元貰える様だ。