上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

勝手に映画宣伝「Up in the Air」

2010年03月17日 | 趣味
昨夜は久々にアルコール抜きでレポート書きに挑んだのですが、途中で煮詰まってしまい、結局映画を観てしまいました。

鑑賞作品は字幕無しで「Up in the Air」(邦題は「マイレージ、マイライフ」)を初見。

部下の女子にOld(年寄り)と言われて、思わず鏡面の柱に映る自分を見る年になったGeorge Clooneyが好演しています。
(もっとも彼は私と3歳違い。頭髪は若白髪です。)

機内でパーサーに「I Give a Cancer?」(私、癌なんですか?)と聞かれて思わず聞きなおし「I Give a Can.Sir?」(お客様、<御手元の>空缶をいただけますか?)の聞き間違いと気付くなど、ER(ジョージ・クルーニーが医者<ロス先生>役を演じた出世作)のパロディが出てきてニヤリとさせる作品になっています。

さて、この作品のテーマは「不況の全米を吹き荒れるリストラの嵐」と「IT化による人間性の喪失」、そして「愛という幸福な幻想を見せる嘘」から成り立っています。 嘘=悪、真実=神聖、人生=原罪への償いの道、といった極めてアメリカ的なシーンが次々出てきますが、リストラされる人々が老人・女性・有色人種・低学歴者といった社会的弱者(マイノリティ)である事に段々と気付き、背筋が寒くなってきます。
そんな立場の弱い社員達を次々コストカットの為に解雇(Cut)して行くリッチで孤独な(カッコイイ)中年のロス先生。

見応え充分な良作です。未見の方は、是非一度御覧下さい。
(事前にフランス映画「アメリ」を観られる事をお勧めします。もし日本でリメイクするなら、連続TVドラマが良いかもしれませんね。)

個人的にはアカデミーショーの脚本賞はこの作品で良かったのでは?と思いました。

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