Battle Hymn of Tiger Motherを数日前に読み終えたんですが(というかAudible〔オーディオテープ)でリスニング)、Chua氏と次女のルルさんの激しい言葉のやりとり、人事に思えませんでしたねぇ。。。
私は、アメリカ流でも厳しい母親とは言えないと思うのですが、娘に宿題をやらせたり、楽器の練習(以前はピアノで今はフレンチホーン、1日20分)、犬の散歩に行かせるのに、ひとつひとつ口答えされ、悩みの種は消えません。
もともと娘は従順な性格の上の息子と正反対、Strong Will 〔頑固で意思が強い〕子どもだと幼少の頃から思っていたのですが、夫はその見方になぜか反対していましたねぇ。「日本人はStrongな女に対してネガティブなイメージを持つけど、アメリカではそうじゃないんだ」という夫の意見でしたが、結局は夫も娘はStrongということは認めていたものの、それを悪くは思っていなかったということなんでしょうか。
義理の母親とその再婚相手が、娘が2歳くらいの頃、その性格を見て「ストーミー」(Stormy, 嵐、暴風雨)とニックネームをつけたぐらいですから、結構激しい性格が身内にも伝わったんでしょう。
反面、非常に心優しいところもあり、第三者からはとても褒められることの多い娘なのですが、内弁慶なのでしょうか。予測しきれない天気予報のように性格も、お腹がすいたら超不機嫌になったり、好きなビデオを見たあとは高機嫌になったりとコロコロ変わり、私の感情もどんどん煮だっていくのが分かります。
ルルさんのように, いやルルさん以上に「I hate you」 「I hate my life」 「I hate myself」. 「I hate my family」 「 Go away」 「You are the meanest mom ever」 「Shut up」などを連発する娘に対し、あの手この手で対応するChua氏の姿に自分を重ねてしまいます。
といっても、Chua氏の本に出てくるような娘をくず呼ばわりしたり、家族の恥、という極端なことは言いませんが、感情レベルでは同じなのかもしれませんね。
娘は小さい頃から、私や夫との言い争いの中で「私には○○する権利がある」という表現をよく使っていました。学校で習ってくるのでしょうか。日本人の私の感覚にはナカナカ馴染みません。アメリカの中で子育てをする移民の親たちの共通の悩みでしょうか。
アメリカ生まれのChua氏と違い、日本で生まれ育った私は言葉のハンディが娘の年齢とともに明らかに出てきます。ボキャブラリーの種類などは、本を読む娘の方がはるかに上です。娘の機嫌が悪い時は、そういうことも馬鹿にされてしまうので、これも移民の親たちの悩みの種だと実感します。
要はバランスなのでしょうが、子どもの意思とおりに自由に親の監視なしにテレビやコンピューターの前で何時間も過ごさせるというのも、ある意味では「不干渉」「放任」という名の虐待なのかもしれません。子育ては奥深いです。