キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

リストラから教えられる人生 その14

2010-08-17 15:16:13 | リストラから教えられる人生
夫が解雇されてから2ヶ月と9日。今日は久しぶりに嬉しいニュースがあった。

願書を出していた就職先の一つより、キャンパス面接に招待してもらえるとのメールをもらった。

昨日もう一つの大学より、別の人に来てもらうことに決定したというメールをもらいかなり落ち込んでいた矢先だったので、本当に嬉しかった。

アメリカへ帰国して1週間半、夫はかなり落ち込み続けていた。収入がなくなるという不安以前に、仕事に行かなくてもいい(夫の最後の日は9月7日だが、有給と病欠がたまっているのでもう行かなくてもいい)というのは精神上、本当に悪いらしい。

働き盛りの男性が、休暇や休日でもないのに、家でぶらぶらしながら過ごすというのは、プライドをとことん傷つけられるものらしい。特に家族から邪魔扱いされると居場所がなくなってしまうに違いない(私たちは、そうしているつもりじゃないけど。。。)

60歳で定年を余儀なくさせられて、落ち込む人たちの気持ちがなんとなく分かるような気がする。

アメリカの失業率が10%近くに達しているという話を最近耳にしたが、こういう思いを経験している人たちがどんなに多くいることだろう。もうこうなっていくと、仕事を選ぶというよりも、どんな仕事でも与えられるだけでありがたいという次元になっていくのかもしれない。

夫は、大学が新学期を来週に控えてキャンパス中、ネコの手も借りたいくらい超大忙しの最中、自分が必要とされていないということが大きなショックのようだ。

そういう最中、本面接の最終候補者3人のうちに選ばれ、8月終わりに面接に来て欲しいと言ってもらえて、本当に良かった。しかも採用責任者の人に、面接前に電話で給料の交渉をしたい、とまで言ってもらえたので、もしかして可能性がかなり高いのではないかと期待してしまう。

さて、これで決まるかどうか私たちにも全く予測がつかないが、主の導きに委ね、最善の道が備えられることを信じていこうと思っている。
コメント (2)
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