キキ便り

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変動するeラーニングの振り回される教員と学生

2010-08-20 15:05:45 | アメリカの大学で教える
私が博士課程で学び始めた頃にはまだ殆どみられなかったeラーニングは、今ではどこの大学でも頻繁に使われるようになったらしい。

ところが、その媒体となるプラットフォームが大学の予算や政治的な理由もあるのか、大体2年置きくらいに変わる。

今の大学でもBlackboard, WebCTを使いやっと慣れたかと思ったら、去年の夏からはAngelへ移行した。

移行期はもとのプラットフォームもまだ使えたものの、今学期からは全部の授業でAngelを使わなければならないことになり、私も試行錯誤でコースのホームページを作成した。

アメリカで特にややこしいのはタイムゾーン。Angelは基本的には東海岸の時間に合わせて設定してあるらしいので、試験や課題の締め切りは、今住んでいる西海岸の時間に合わせるために3時間ずらして入力しなければならないのが煩わしい。しかし今日ITの人に教えてもらいびっくりしたのは、メニューによっては西海岸の時間にもう既に設定されているものもあるらしいので、その場合変更しなくてもいいそうだ。

マニュアルを参考にしたり、大学のITの専門職の人に電話や直接会って教えてもらったり、場合によってはワークショップで基本を学んだりすることもあるが、恐ろしいのはこうやって慣れた頃に次のプラットフォームに変わっていくことだ。

また変わるらしいわよ、といううわさを聞いたが本当なのだろうか。

学生たちもコンピューターの得意・不得意に非常に差があるので、また新しく変わった場合そのフラストレーションの余波の影響を受けるのが教員。

Angelに変わった頃、ある学生が「これはAngelどころかDevilだと思います」と皮肉たっぷりにメールをよこし、思わず苦笑いをしたことを思い出す。

さて次はどのようなプラットフォームに変わるのだろうか。新しいことを覚えることで頭の体操になるのはいいが、時間がかかり過ぎるのは困ったもの!
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