西安で一番印象に残った味は、不思議なことにチーズであった。
バイキングの朝食でおかゆに食べ飽きたので西洋風にしてみた。パンも美味しかったのだがその味は日本のパンの味と良く似ていた様な気がした。
とにかく圧巻だったのは数十種類のチーズが並んでいた。チーズのことは良く知らないので、端から順にも一切れずつ取り味わった。
おどろくべき事は、何れも実に美味しいのである、これらの味は日本で一度も味わったことがないほど濃厚で素晴らしかった。この旅一番の食の思い出となった。
帰国後、意識していろいろなチーズを購入しては味を試すのだが一向にこの種の味に出くわしていない。ひょっとすると、シルクロードで生産された自然そのままのチーズなのだろうかとインターネットを調べてみたが、中国生産のチーズに関してはうまく調べがつかずそのままになっている。
ひょっとするとフランスあたりからの輸入品だったのか、あるいはシルクロードで生産された羊やヤギのチーズなのかいまだに謎のままである。再度西安に行く機会があれば、ぜひともチーズの味の由来を調べたいと思っている。