有名な時代劇俳優の萬屋錦之助(元の名は、中村錦之助)さんを何故本稿に引き合いに出したか、其の訳は次の一文を読んでいただくとお判りいただける。
“重症筋無力症は、小児発症の多い病気であるが、日本国内で本疾病について広く知られる様になったきっかけは、1982年6月に俳優の萬屋錦之介が歌舞伎座での舞台公演中に倒れて入院、その際に本疾病と診断された事であるとされる。
それまでは『怠け病』などの誤解や偏見も珍しくなかった病気であるが、萬屋の入院に関連するテレビ報道(ワイドショー)などによりその症状なども併せて語られた事により、ようやく難病として認知される様になった。
そのため、中年層以上の者に本疾病について説明する場合、事細かに症状を言うよりも
『昔、萬屋錦之介がやった大病』と言った方が早く説明が済んでしまう事も珍しくない。
なお、萬屋は1年半にも及ぶ闘病生活の末、驚異的な回復力を見せてこの疾病を克服、その後も映画やドラマ、舞台への出演を続けた。
重症筋無力症(Myasthenia Gravis; MG)とは、狭義には神経伝達物質であるアセチルコリンの筋肉側における受け皿であるニコチン性アセチルコリン受容体に抗アセチルコリン受容体抗体が結合してアセチルコリンによる神経・筋伝達を阻害するために筋肉の易疲労性や脱力が起こる自己免疫疾患である。
日本では厚生労働省により特定疾患に指定されている難病である。“
小生は、6月に両眼複視(物が二重に見える)が始まり、8月からは、左目のまぶたが半分くらいしか開かなくなったので、8月中頃から9月中頃に掛けて重症筋無力症の疑いで検査を実施したのだが確定診断までには至っていない。
そのため、さらに今月は1週間ほど入院して精密検査をする予定となっている。
この写真は、まぶたが半開になった事例の写真。(このようになると同時に、物が二重に見える)
片目では正常なのだが、両目で見ると二重に見えるのはどうもたちが悪いようで、厄介な病気や重い病気である事が多いようです、ご注意ください。
反対に、片目でも二重に見える場合には、目の病気が多いそうです。
こんな訳で、今後は検査と治療に多くの時間をさかねばならなくなりそうで、しばしば休刊もすることになると思われるので予めお断りしておきます。 (出来るだけ正確に休刊日はお知らせするつもりです)