あちらは高級ブランド、こちらはお手頃ショップ。

【この感覚…なつかしい】

いつの間にか、『明日、私は誰かのカノジョ』（をのひなおさんの漫画）を読んでいる友達がさらに増えていた。

「読んだ？」

「どう思った？」

「自分はこう思った～っ」

って感想を話し合うのは、小学生に戻ったようななつかしい楽しさがあります。

毎月少女漫画雑誌を買って読んで…という。

中学生になると漫画を読まなくなる人も多いし、少年漫画の地位が女子の間でも上がっちゃって少女漫画の地位は下がっていたなー。

私の時代だけ？

『明日カノ』を読む友達からよく言われる言葉が。

「ねえねえ、この場面の○○（キャラ名）が着てる服、鳥まりも着てたよね！」

「あとこれも！」

「○○（キャラ名）と服の趣味似てるね、鳥まりは」

「あ、漫画家さんと、かな？」

確認してみると確かに同じような服で

「あ、うん、持ってるね…多分漫画の中のは高級ブランドの服で私のはお手頃ショップのだけどね…」

と何度も返してしまった。

アクセサリーが同じだったこともあるが、それはさすがに同じかもしれない。

特に彩（源氏名はアヤナ）さん・リナちゃんと同じような服持っている率が高い。

「私はこのコート５千円（セールありがたい）で買ったけど、彩さんが着てるのは５万とか１０万とかするのだろうか…」

なんて思ったりする。

原作漫画版『失恋ショコラティエ』のサエコも同じ服を着てることがちょいちょいあった…私が読んだのは完結してからずいぶんたってからだったので、もうそれらの服は手元にはなかったけどね。

ちょうど連載時に同じ服着てたんだろうな。

そういえば

「鳥まりは明日カノのキャラで誰が好きなの？」

と聞かれることもよくある。

ヒロインキャラ（主人公の女性たち）は全員好きですね。

彩さんは悪女キャラだけど、彼女の悲しみに共感しない日本人女性なんていないんじゃないの？

（彩さんは容姿が醜い、と長年迫害され病み、あらゆる手を使って金をかき集めて美容整形を繰り返しているというキャラ。

　ホステス時代に彼女が受けたあまりにひどい仕打ちは作者さんの実体験らしいよ、と友達に聞いたけどそうなの？
　
　ああいう人たしかにいるけど…ひどすぎる）

雪さん（さん付けは敬意）はもちろん好きだし、萌ちゃんもリナちゃんもゆあてゃも好き。

自分に似てるなーって感じるキャラはいないかな…美人とか人気者って記号じゃなくて、性格や考え方が。

わりと全員

「あ、貴女はこういう風に受け取って反応するのか」

って気持ちで物語を読んでいる気がします。

美貌・料理上手という一昔（もっともっと前？）には

「女の子はこれだけあれば勝ち組」

といわれていた素養をもつ女性キャラが全然幸せにならないところがアンチテーゼっぽくてお気に入り。

それだけじゃないよね～。

タロットやスピカウンセリングしてる身としては、とにかく全員きちんと心の治療を受けてほしいと考えてしまう。

私のとこじゃなくていいから（当たり前だ）メンタルクリニックやカウンセリングで。

それから自助会的な

「同じ傷みを抱えた人」

「似た痛みに耐える人」

同士で語り合うことも大事です。

この国に生きると精神をゴリッゴリに傷つけられちゃうよな…外国知らないけど。

軽い話だったのに重い話で終わる。








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