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外に君を癒す魔法はない。

2024年01月04日 | シリアス
【何も変わらない、何も】

トム・ハンクス主演の名作映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』を久しぶりに視聴しました。

説明不要の歴史に残る感動の名作。

見返すたびに

「やっぱりすごいわ」

と思います。

どのキャラクターも、俳優さんも、映像美も、脚本も、音楽も、そして皮肉もとても素晴らしい。

今回印象に残ったのは、ヒロイン・ジェニーの救いを求めて頑張れば頑張るほど辛くなっていく様だった。

ウィキペディアはネタバレしかないので、未視聴の方は気をつけて。
  ↓
※フォレスト・ガンプ 一期一会(Wikipedia)

これは1960年代からがメインの物語だけど、今も変わらないことばかり。

ヒロインのジェニーは幼少期に父親から性的虐待を受けていて、深く深く傷ついている。

後にひきとってくれた祖母とも仲良くなれない。

「歌手になりたい」

と夢見た彼女はおそらく夢の足がかりとして・あるいは生きるために性風俗の世界に言葉巧みに誘導されていく。

それからはヒッピーになったりしたけれど、その都度付き合うのはいつも彼女を殴り、けして自分の過ちを謝ろうとしない男達だった。

※ヒッピー(Wikipedia)

平和運動、伝統主義への抗議…色んな理想を掲げながらも結局彼らは人間同士の生臭い争いをさけられないし、女性であるジェニーを殴る。

…。

本当に、本当に今も変わらないなと思う。

夢見る少女(少年もか)をなんの罪悪感も抱かず性的に搾取する構造。

悪い大人。

理想を求めて、この先に全てが良くなる魔法があると信じて、カルト宗教やらスピ・占い・自己啓発・マルチ等の商法に夢中になっても現実は全然良くならなくて、どんどん魂と命を削られていく。

1年後やもっと先の未来には違うかもしれないけど。

今の私はこう考えた。

ジェニーはきっと、自分を傷つけ苦しめた過去のトラウマにずっと苦しんでいる。

そしてそれを無くしてくれる魔法が外にあると信じて生きた。

夢、男、流行、理想。

でもそれら外にあるものはジェニーをけして治してはくれない。

ジェニーが傷ついて苦しむのはぜったいにジェニーのせいじゃない。

父親や社会のせいだ。

それなのに、それでも、ジェニーはジェニーとして自分を治そうとしなくちゃならなかった。

外に治す力はないから。

外に助けてもらいながら自分を治していくことはできても、自分という内側を無視して自分の心を癒すことはできない。

でも、ジェニーがそう思えずに外で傷つき傷つき生きていくしかなかったのもまた、時代のせいで仕方がないことだった。

…と。

毎度びっくりするけれど、

「え、この時点でまだそんなことやってた?!」

って思うことがたくさんある。

『フォレスト・ガンプ』はアメリカ近代史をなぞった作品でもあるんだけど、

「この年にまだこんな人種差別あったの!?

 こんな堂々と!?」

な描写がたくさんある。

そして全然大事にされない子ども・大人がたくさんいたんだよね。

「弱い境遇の人を守る」

「傷ついた心は癒す」

そんな当たり前のことが少し過去にいくと

「ありえない」

んだから。

そりゃみんな苦しむよね…辛いはずだ。

そんなことをね、今回は考えさせられました。

普及の名作。

アメリカ近代史勉強すると倍面白い作品です。






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