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宙組『エリザベート』感想②。

2016年10月17日 | 感想文
※宝塚の話です。ネタバレばっかりしてます!※

【特に気になったキャラクターについて言いたい放題】

前回の続きです。

(→※『宙組『エリザベート』感想①』 )

今回は気になったキャラクターについて勝手に言いたい放題です。

悪口は書きません。

だって素晴らしかったから

でも、個人的な感想をいうだけです。

もはや自分のためのメモ(笑)

【トート(朝夏まなとさん)】

まずビジュアル!!

良かったと思います、ダークカラーでストレートロングヘアーのトート。

彼女の顔立ちが美しく演出されるようにこうなったのでしょうが、さすがです

白っぽい髪の黒天使の中に1人だけダークカラーな髪のトートはまさに

「ボス真ん中特別

で見やすかった。

朝夏さんの演じられるトートは“いやらしさ”“もてあそんでいる感じ”が全くなくて、イイヤツだな~と思って終始みてました。

そして無機質で感情がない感じはまさに死そのもの。

エリザベートのことが本当に好きなんだな~っていうのがシシィとのシーンでは伝わってきて、胸が温かくなりましたね。

出会いのシーンは戸惑っている感じが大変キュンときました。

幼い男の子が恋愛感情に驚いて怖がる感じ…

私はシシィが

「確かに覚えているわ、あなた」

と歌いかけるシーンが大好きなんですが、それを聞くトートが本当にかわいくてね~。

本当にシシィが好きなんだな、大切なんだな、離れるのは淋しいんだなと思ったよ。

宙組版のこの場面は

「あれ?忘れちゃってるだけで、シシィの初恋の人ってトートなんじゃない??」

と思ってしまうくらいハートフルな愛しい場面に仕上がってました。

ストーリーがすすむとフランツが現れてしまうわけですが、朝夏トートの嫉妬?は悲しみよりで、なおさら愛しい感じがしましたね。

それだけにラストシーンで心が通ったのはトートに

「良かったね~」

と思いながらうるうるきちゃった。

こんなトートはじめて…(やめなさい)

歌も演技も存在も切ない哀愁があふれててステキでしたわ。

【シシィことエリザベート(実咲凜音さん)】

実咲さんのシシィはとにかく優しくかわいい女の子で、

「シシィ…良い子…」

と思ってニコニコしてしまいます。

繊細さと強さが同じくらい心の中に合って、そのアンバランスさがなんともステキ。

実咲シシィの

「わかったわ…あなたは私を…見殺しにするのね…」

(『私だけに』の直前のあそこ)

は、フランツを責めるわけではなく、絶望してる感じがなんとも健気で抱きしめたくなったよ。

あとなんといってもピュア

いやらしさがないのです(まあ、第一幕だけだが)。

「私を妬んでる!!」

「もう耐えられない!!」

という言葉も素直に共感できました。

クソババァになってからのシシィも上手くてさ~。

演技力すごいです。

歌とダンスだけじゃないですね。

『私だけに』

『私が踊る時』

『夜のボート』

といった名曲の数々をけして上手い・迫力がある、で終わらせず、場面のエリザベートの気持ちのままに演じながら歌っているのが良かった

「なるほど、このシシィだとこう歌うんだ」

と驚きながら。

ピュアさが素敵なシシィだったから気付けたことだけど、シシィもまた被害者だったんだな~とすごく考えました。

すいませんね、私は長らく

「王家に嫁ぐってそういうことなのに、逃げ出してなんなのエリザベート皇后って」

って思ってました

でも今は

「そりゃ嫌だよね、ここは牢獄だよ」

と思う。

しかしシシィっていうのは、スピリチュアルの教科書みたいなキャラクターだよね。

人は幼少期の家庭のストーリーと繰り返すっていう典型的な例。

すぐに逃げ出す父親のコピーのような大人時代。

野心に燃える母親は姉に投影して自分のかつての夢を叶えるのに夢中で、妹のシシィには無関心。

大好きなお父さんも本気でシシィをわかろうとしない。

愛のない家庭。

(シシィの母親は結婚式で呪いの言葉をいっちゃうくらいの女性。

 気になる人はwikipediaででも調べてね)

フランツ・ゾフィーとの関係は幼少期の家庭の繰り返しのようです。

そして自分もまた、父親と母親と同じように子どもに本気で向き合おうとしない親になってしまいました。

歴史って現実なだけあってすごいわ!

【フランツ・ヨーゼフ(真風涼帆さん)】

カッコよさと優しさを兼ね備えたフランツで

「うわ~カッコいいな~」

と思いました

守られて育てられたお坊ちゃん、という感じ。

真風フランツと実咲シシィは共にピュアで健気なところがあって、そんなところが共鳴して惹かれあったのかなと思った。

「ボクにないものを持っている」

って感じで惹かれるというより、似てるねって感じ。

もちろん強烈な一目惚れなんですが(笑)

いい人なんだけど、ママ(ゾフィー)に魂抜かれちゃって操り人形になっている部分がある。

それがシシィはガマンならなかったんでしょうなー。

このフランツ・ヨーゼフもスピの見本みたいな人。

ゾフィーにやられたとおりのやり方しか息子(ルドルフ)にできません。

家がつぶれるときの男性って、けっこうこうですよ。

【皇太后ゾフィー(純矢ちとせさん)】

皆さんご存知でしょうか?

実在のゾフィー太公妃は、若い頃絶世の美女だったといわれています。

なので純矢さんの綺麗なゾフィーは嬉しかったわ~

帝劇版のゾフィーも美女ぞろいなので嬉しかったし

歌がすばらしい彼女、今回も絶品で耳が幸せでした。

人間ぽい醜さを見せない無機質なゾフィーで、良かったですね。

嫉妬とか意地悪よりは権力をキープしたいという理由からくる愛国心がゾフィーの本質だと思うので、すごく演技がマッチしていました。

【皇太子ルドルフ(桜木みなとさん)】

トリプルキャストだったそうですが、私が観たのは桜木みなとさんのルドルフです。

(DVD版も彼女がルドルフ)

まず驚いたのは、顔がすご~く小さくて足が長いっ

トート役の朝夏まなとさんも長すぎるくらい手足が長くてカッコいいのですが、並んでも大丈夫でした。

怖い…タカラジェンヌ怖い…

演技も歌も上手でした。

迫力があって、

「もう1人の主人公はルドルフかもしれない…」

と思っちゃいました

暴走する承認欲求、幼少期の傷、そして絶望…そりゃ死にたくなっちゃうよねと共感してしまいます。

ぜひ桜木ルドルフで『うたかたの恋』がみたい。

(好きな作品なので)

けっこう強さがあるルドルフで、ああ、シシィの子だなと思う場面もあり。

こういう強い人がぷっつり切れたように死に向かうのはリアルな怖さがあるね。

【幼少期の皇太子ルドルフ(星風まどかさん)】

かわいくて健気で歌が上手く、そして演技も良かったです。

少年ルドルフと一緒に

「ガーン…」

となったり

「辛い…」

と思ったり。

「勇気を試したくて猫を〇した」

という怖すぎる歌詞があるのですが、星風ルドルフだと子どものピュアさゆえにやっちまったのかなと感じました。

「やっぱりかわいそう」

という結びでホッ。

【マデレーネ(結乃かなりさん)】

フランツの心をシシィから逸らすために美人揃いの娼館からやってきたスペシャルな娼婦・マデレーネ。

トートの手下である黒天使でもあるので、なかなかおいしい役どころ。

演じるのは結乃かなりさん。

これ、同じこと言ってる人たくさんいましたが…結乃マデレーネは実咲シシィに顔が似てるんですよ

それを計算して演じたのかはわかりませんが、表情やしぐさが幼く繊細な感じで

「おお~出会った頃のシシィに似てる!

 ということは、フランツの好みのタイプなんだ!」

とやたら納得してしまったのよね。

悪魔的な計算だったら最高なマデレーネさんでした。

【ルイジ・ルキーニ(愛月ひかるさん)】

歴代演じられた方がトップスターになっているという縁起のいいキャラクター。

ヒゲ面で狂っててヒロインの殺害犯でストーリーテラーで…という難しそうなキャラでもあります。

愛月ひかるさんが演じてるんですが…良かったです

「ええ~こんなのもできるの??!」

って驚き。

素の愛月ひかるさんは美貌の男役ながらすごくフェミニンでかわいらしい方なんですよ。

(TOKYOMXの宝塚番組『カフェブレイク』を見ました

歌も演技も上手いと思いましたね、私は。

しかし俳優さんてすごいわ、大変身

疲れそうな役をお疲れ様でした。

【すべて個人的な感想だよ!】

さて、散々言いたい放題させていただきました~

せっかく観たのだから記録しておきたくて。

あ~気持ち込めて書いたからけっこう疲れました(笑)

素敵な作品『エリザベート』。

宝塚で大切に受け継いでいってもらいたいです。

舞台に関わってくださったすべての皆さま、素晴らしい作品をありがとうございました








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