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競走馬への第一歩 離乳

2006-08-13 04:59:16 | 所属馬紹介
夏から初秋は離乳の季節。
今日は牧場の様子をご紹介しましょう。

牧場によって差はありますが、
生まれてから半年弱ほどで離乳を迎えることが多いようです。

こちらは以前離乳に立ち会った時のもの。

左に当歳(仔馬)、右に母馬が並んでいます。
厩舎を出たところで、仔馬は左へ、母馬は右へ・・・。
何も知らず、いつも通りお母さんが後から来ていると思っている仔馬は
そのまま母馬から引き離されて放牧地へ。



「あれ?」となっている仔馬たち。
まだ状態を把握していません。


お母さん?!
気付いてパニックになる仔馬たち。
鼻を鳴らし、いなないて母馬を呼びます。


もう姿は見えない母馬の方へ行こうと出入り口でひしめいています。
中には柵に向かって突進する仔も・・・。




そのうちに母馬を探して柵沿いや放牧地のあちこちを駆け始めます。


淋しくて不安でくっつている仔馬たち。




涙と鼻水の幼い表情を見ると切ないものが・・・。


こちらは上の画像・涙目の仔の生後2、3日頃の様子です。
ぴょんぴょん跳ね回る仔馬をお母さんが優しく見守っていました。
この母馬からは重賞勝ち馬が出ています。
この後、この母馬は白内障で視力を失いましたが、
無事に次の仔馬を出産。
母馬の目が見えないので、生まれた仔馬の首に鈴をつけていました。
母馬は鈴の音をきいて仔馬が近くにいることを知って安心していたようです。



船橋在籍・ネイティヴハートの母ポトマックチェリーも
年老いて白内障にかかりながらも
この放牧地で晩年の子育てをしていたんですよ。

船橋競馬で走る馬たちもこんな風にして競走馬になってきました。
エース・ルースリンドも、一番のお姉さんディープシャドーも。
2歳の仔に至ってはわずか2年ほど前の話。
ちょうど今日掲載した馬たちと同じ頃です。

レースを観る時にちょっぴりこの風景を思い出して
競馬を観るスパイスにしていただければと思います。

では、これから1週間ほど北海道へ行って来ます。
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