心から笑へる春を待ちにけり：松尾肇子

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心から笑へる春を待ちにけり：松尾肇子
立春が過ぎたとは言へ春本番にはほど遠い。度々襲う春寒もさることながらこのコロナ禍である。心から笑える春にはなっていない。去年までは自由気ままな旅が出来ていた。連れ合いとの旅のアルバムも大分増えて来た。ここに来ての自粛生活が旅心を疼かせる。そう言えば最後に心から笑ったのが何時だったか思い出せない。♪春よ来い♪早く来い♪＜待春の旅のスケッチブックかな：やの字＞朝日新聞「朝日俳壇」2021年2月21日所載。
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