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意思弱き男青きを踏みにけり:鈴木真砂女

2021年03月25日 | 俳句
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意思弱き男青きを踏みにけり:鈴木真砂女
意思の弱い男に惚れてしまったが身の不運であろうか。恋は自制の効かない病の様だ。優柔不断なこんな男と山野の青きを踏んでゆく。頼りない男ほど母性本能が疼き庇いたくなる。そんな自分をも眺めながら今日も生きてゆく。まこと恋は思案の外である。<テレビ漬け自粛に飽きて青き踏む:やの字>鈴木真砂女「句集・紫木蓮」平成11年7月2日所載。
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