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蛍やこんなに生きて人見知り 坂石佳音

2018年06月19日 | 俳句
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坂石佳音
蛍やこんなに生きて人見知り
季節が巡り来て蛍が飛ぶようになった。今日は初めての人に誘われたが生まれながらの人見知りゆえもじもじするばかり。考えてみれば子を持つ母親である。こんなに生きてまだ人見知りする自分が可笑しい。君って何時までも初々しいね、なんて言われたらどうしよう。思うのは勝手です。我が居住区の田んぼにも平家蛍が且つてはいた。しかしこの辺り都市近郊の田んぼの宿命で一大物流センターに開発されてしまった。田んぼも蛍も夢のごとくに消えゆくばかり。:糸瓜俳句会「続続へちまのま」(2011年12月15日)所載。
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