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真実の暗闇に光る夏の星 同前悠久子

2017年07月22日 | 俳句
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同前悠久子
真実の暗闇に光る夏の星
この世の闇と光の極致に真実の暗闇と寂光が有る。今宇宙の暗がりに夏の星が輝いている。丸い地球に佇む人間がその小さな肩幅で立ち見上げおほと言う。東京近郊に生まれ育った私は青年期に白神山地に野営して真実の暗闇を経験した。しかしブナの梢の空間には銀河が恐ろしい程の輝きで瞬いていた。あの晩は何故か膝を抱えて泣いて過ごした記憶がある。:俳誌「ににん」(2017年夏号)所収。

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