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独り言牛にもありておぼろ月:秋野三歩

2021年03月02日 | 俳句
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独り言牛にもありておぼろ月:秋野三歩
牛の中の一頭が牛がも~と鳴いた。牛にも独り言があるのだなと妙なことに感心する。折しも空には朧月。そう言えば最近は自分でも独り言が多くなったと思う。人に会えないコロナ禍の生活がそうさせた。テレビを見ては政治の腐敗に腹を立てて見たり、突然仲間の悪戯を思い出し笑ってみたりして独り言を言っている。夢の中の寝言を妻に聞かれて言い訳に窮したりもする。油断大敵なり独り言である。<朧夜のほろ酔いにある独り言:やの字>読売新聞「読売俳壇」2021年2月22日所載。
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