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石青し雪代山女魚影ながれ 秋櫻子

2018年03月29日 | 俳句
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水原秋櫻子
石青し雪代山女魚影流れ
山の雪が解けて清流の山女魚が飢えを癒さんと活気づく。この頃の山女魚を雪代山女魚と呼ぶ。冬眠から覚めたごとくに魚影が溪を舞うように泳いでいる。笹濁りのとれた水が透き通り石は苔を帯びて青く見える。河岸にはまだ雪が積もっているが木々の若芽が辺りを明るくしている。そして多くの河川で魚釣りが解禁となるのが三月である。人も又心躍らせる季節となった。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。

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