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脱ぐ仮面なし花木瓜のねむきいろ 柴田白葉女

2018年03月30日 | 俳句
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柴田白葉女
脱ぐ仮面なし花木瓜のねむきいろ
女の顔は化粧で出来ている。男から見れば仮面を被っているかの様だ。今朝は寝起きに庭の木瓜の花が目に入った。新鮮な外気は胸に吸い込まれ目には茫とした木瓜の花。見惚れる顔は素っぴんのままである。もう脱ぐ仮面の無い顔である。ねむいねむい起き抜けの顔である。花木瓜の眠むたい茫とした色と暫し対峙するのであった。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。

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