577
柴田白葉女
脱ぐ仮面なし花木瓜のねむきいろ
女の顔は化粧で出来ている。男から見れば仮面を被っているかの様だ。今朝は寝起きに庭の木瓜の花が目に入った。新鮮な外気は胸に吸い込まれ目には茫とした木瓜の花。見惚れる顔は素っぴんのままである。もう脱ぐ仮面の無い顔である。ねむいねむい起き抜けの顔である。花木瓜の眠むたい茫とした色と暫し対峙するのであった。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
柴田白葉女
脱ぐ仮面なし花木瓜のねむきいろ
女の顔は化粧で出来ている。男から見れば仮面を被っているかの様だ。今朝は寝起きに庭の木瓜の花が目に入った。新鮮な外気は胸に吸い込まれ目には茫とした木瓜の花。見惚れる顔は素っぴんのままである。もう脱ぐ仮面の無い顔である。ねむいねむい起き抜けの顔である。花木瓜の眠むたい茫とした色と暫し対峙するのであった。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます