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森 澄雄
迂闊にも亀鳴くころをいつも病む
冬の厳しさから解放されて春らしい一日となった。この茫々たる感じを表現するに亀鳴くと言う季語が発明された。そんな心を緩める時節なのに私はいつでも病んでしまうのである。迂闊なものよと自嘲する。ところで生まれながらに心不全を負っている小生は通常病んで暮らしている。<今生は病む生なりき烏頭:波郷>とおなしかも。一病息災、耳鳴りかも知れないが亀は何時でも鳴いている。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
森 澄雄
迂闊にも亀鳴くころをいつも病む
冬の厳しさから解放されて春らしい一日となった。この茫々たる感じを表現するに亀鳴くと言う季語が発明された。そんな心を緩める時節なのに私はいつでも病んでしまうのである。迂闊なものよと自嘲する。ところで生まれながらに心不全を負っている小生は通常病んで暮らしている。<今生は病む生なりき烏頭:波郷>とおなしかも。一病息災、耳鳴りかも知れないが亀は何時でも鳴いている。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
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