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風花やどこを塒(ねぐら)の次男坊 佐藤勇治郎

2018年03月06日 | 俳句
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佐藤勇治郎
風花やどこを塒(ねぐら)の次男坊
冬が終わろうとしている。晴れた空を雪がひとひらずつ舞落ちてくる。どこから湧いたものやら検討もつかない。きっと自由気ままに宙を舞っているのだろう。自由気ままと言えばうちの次男坊も今頃どこでどうしているだろう。長男は家督を譲り受け得をした気もするが自由と言う面では家に縛られる事も多かろう。どこを塒の次男坊に無性に憧れることが無いだろうか。ふと渥美清の寅さんを思い出した。:朝日新聞「朝日俳壇」(2018年2月26日)所載。

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