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一生の根気と運気石蕗の花 島崎茂子

2017年02月09日 | 俳句
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島崎茂子
一生の根気と運気石蕗の花
歳とともに根気が無くなって来た。そう意識すれば何くそと日課の諸事や句作に励むのである。路傍に咲く石蕗の花の様に派手ではないが地道に生きてゆこうかと。運気はどうだったろう、まあまあだったろうかと振り返る。茂子さんは昨年九月に亡くなられたと聞く。十年を越える大昔ある結社で茂子さんとご一緒させて頂いて以来の付き合いであった。互いに一病を得ていた仲で励まし合ってもいた。私もこの結社では随分古参となったが俳句は当時のまま下手である。故に気楽に楽しんでいられる。石蕗咲くや最古参にてびりっかす(やの字)。茂子さんのご冥福を。:句集「ひたすら」(2010年4月)所載。