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高浜虚子
山里の春はやうやく猫柳
猫柳の芽が銀色に光って春がやって来た。閉じ込められた単調な山里の生活。残雪の中にきらりと光った春の訪づれを告げる使者である。おう!小さな春の珠玉を見つけたり。こんな早春の風景に出会えば何故か心が浮き浮きと弾みだす。どんなに気温が寒くても光眩しい春だもの。春と言ってもやうやく猫柳程度の春ではあるが。:角川書店「合本・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
高浜虚子
山里の春はやうやく猫柳
猫柳の芽が銀色に光って春がやって来た。閉じ込められた単調な山里の生活。残雪の中にきらりと光った春の訪づれを告げる使者である。おう!小さな春の珠玉を見つけたり。こんな早春の風景に出会えば何故か心が浮き浮きと弾みだす。どんなに気温が寒くても光眩しい春だもの。春と言ってもやうやく猫柳程度の春ではあるが。:角川書店「合本・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。