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ふつかよひ同士ぺんぺん草同士 大澤ひろし

2017年02月04日 | 俳句
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大澤ひろし
ふつかよひ同士ぺんぺん草同士

いやご同輩昨夜は飲みすぎましたかな。今朝は頭ががんがん痛い。痛いけれども会社へは何とか出勤せなばならぬ。通勤路で顔を合わせた二人は照れ臭そうに互いの調子を見定める。路傍には雑草と見過ごされているぺんぺん草がそよいでいる。会社へ出るだけで勤め人は仕事を果たしたという時代があり、私はそんな時代の勤め人であった。ぺんぺん草は薺で春の雑草。春の七草は「芹・なづな・御形・はこべら・仏の座・すずな・すずしろ」と言われている。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載