熊本地震、大変な事になっている。
断層に沿って震源息が大分方面にまで移動。
影響か、阿蘇山が噴火まで起こした。
ニュースを見ると、やはりというか ガソリンスタンドに給油待ちの車列ができているのが分かる。
燃料が手に入らねば、車体が無事でも ほとんど何の役にも立たないですから。
最近の車はドアの施錠を電気で行う。
昔みたいに、キーシリンダーに鍵を差し込み回して乗降する人はほとんどいないですね。
そもそも、キーシリンダーは運転席にしか無いのが普通になってるし。
車内からの施錠開錠も、集中ドアロックだとバッテリーが上がると開錠できない気がする。
昔よくあった、窓の下のノブを押し込み施錠、引っ張って開錠と直に操作できたのだが、今は外車の一部にしか無いようで。
エンジンが長期間回らず、スマホを充電したりラジオ(カーナビやカーオーディオ)を聞いたりしてれば バッテリーが上がる。
上がれば燃料が手に入っても再始動できない。
車をシェルターに使うだけでも、燃料が無ければ危険ですらある。
だから、普段から燃料は満タン癖を付けるのが、災害対策として有効だと思うのです。
えてして、「…しとけば良かった!」 と思う時は手遅れな事が多いから。
燃料が入っていても、使い切れば同じ事。
できるだけ長期間、効率的に動いてくれるエンジンとはどんなモノか予想してみます。
災害時にほとんど約に立たない電気自動車を論外とすれば、ガソリンかディーゼル。
ハイブリッド車も走っていれば恩恵があっても、止まったままなら普通と同等か、電気回路損失分だけ不利になるから除外。
恐らく、ガソリン車もディーゼル車も、アイドリングで消費する燃料はさほど差が無いと予想します。
走ればトルクで回転を低く保てるディーゼルに分があるとしてもです。
ただ、災害時に絶対普及数の多さで 先に売り切れになるのはいつもガソリン。
乗用車の9割以上がガソリン車ですからね。
ディーゼルが使う 軽油 は残ってる事が多く、自衛隊が緊急災害時に移送するのも軽油だけです。
大災害で運行不能になった大型トラックから分けてもらうにしても、彼らはディーゼルですし。
燃料の入手性の高さから、「災害に強いのは ディーゼル車だろう」という「持論」は、こんな背景からきています。
日常では単価が高いだけで、入手に差が無いガソリンが、災害時に手に入らないのは東日本大震災で経験住みなのです。
では、現在入手できるディーゼル車はどうでしょう。
日産はクリーンディーゼルから現状撤退して無いし、トヨタのクリーンディーゼルは高価な 「プラド」 のみ。
そうしてみると、三菱の 「デリカ」 や 「パジェロ」 、マツダの乗用車群くらいしか国産では無いんですね。
「長時間稼働」 を考えると、アイドリング時の燃料消費がカギになります。
ならば、絶対排気量は小さい方が効率がイイ。
三菱のクリーンディーゼルは軒並み2.5Lオーバーの大排気量系。
私が持っていた J54型ジープも2.5Lで、アイドリングでの燃料消費は悪く無いけど 特に「良い」と言えるほどじゃなかった。
この点では、マツダの SKYACTIVE-D2.2 も 特筆するほど良くは無さそうな予想が立つ。
消去法で私がベストでは? と考えたのが SKYACTIVE-D1.5、1.5Lの小排気量ディーゼルです。
今国内で手に入る、最も小さなクリーンディーゼルエンジンです。
輸入車まで枠を広げれば、フィアット・パンダの1.3Lクリーンディーゼルがあるけど、並行輸入車だしね。
で です、SKYACTIVE-D1.5 が災害時に心強いエンジンとすれば、搭載車種が気になります。
現在 国内で売られてるのは、「デミオ」「CX-3」 の2車種のみ。
海外では 「アクセラ」 に搭載されましたが。
…正直、シェルターとして長期滞在するには小さいというか、狭すぎますね(汗。
エコノミック症候群を起こす可能性が凄く高そう。
「CX-5」 に搭載設定があれば、かなり心強いのですが…。
こう考えると、現在の国内で誰もが高い恩恵受けられそうな車種が見当たらないのです。
先日、マツダがミニバン撤退の発表をしました。
でもね、もし「プレマシー」 や 「MPV」(か その後継車)とかに SKYACTIVE-D1.5 の搭載車があったらどうでしょう?
広い車内は長期シェルターに適します。
より多くの人が同時に恩恵を受けられる。
幅の狭い 「ビアンテ」 だっていい。
昔の日産「キャラバン」でやったみたいに、軍用コッドの払い下げ品を工夫して入れれば、長期間だって 快適に過ごせてしまいそうです♪
社の方針 とはいえ マツダから SKYACITVE-D1.5 搭載のミニバンが期待薄になったのは残念。
例えば デザインの統一を捨て、「商用車」として割り切り 「ボンゴ・ディーゼル」 なんてのを D1.5 で出せば大ヒットしそうなんだけどなぁ。
トルクを生かし大容量のオルタネータと組み合わせ、インバーター経由で「ACコンセント常設」なんてなれば尚面白い。
せめて、人見さんが「重要なキー」 という 気筒休止 を備えた SKYACTIVE-D2.2 とかが出て、「CX-5」 とかに積まれるのを夢見ましょうか。
2気筒でアイドリングできれば、実質的な排気量は 1.1L ですから。
災害の多いこの国に、とことん安心できる車が出てきて欲しい。
「阪神 淡路大震災」「新潟県中越地震」「東日本大震災」、そして「熊本大震災」。
大きな災害が起こる度、願ってしまうのです。