闇夜の烏の変な世界

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箱根ターンパイクでの 自動車評論家 事故死に思う

2016-04-12 00:40:00 | 日記

​ニュースを見て驚いた。

「自動車評論家 交通事故で死亡」?

 

海外かどこかの話かと思ったら、ほとんどご近所 「(マツダ)箱根ターンパイク」でという。

 

「ターンパイク」 は、各自動車メディアが 試乗で良く使うので、テレビやネットで見る方も多いかと思う。

長きに渡り、「箱根 ターンパイク」 として営業されてきた 営利団体管理の私有有料道路。

現在は 「マツダ ターンパイク箱根」。

 

個人的に、このターンパイクは あまり好きではない。

率直に 「退屈」 なのです。

確かに、景色を楽しむには絶好のロケーションが点在するので観光道路としては素晴らしいのだが…。

 

ターンパイクの大きな特徴は、

 1.私有道路

 2.道幅が広い

 3.長いアップダウンが多い

 

私の印象です。

 

会社が管理する道路ゆえに、白バイやパトカーはいない(確かそう聞いた)し、料金が高いので 大型トラックとかが入ってこない。

だからでしょうか、時おりとんでもない速度でかっ飛ぶ車を見かける。

交差点が無い(一部除く)ので、信号等で止まる煩わしさもない。

 

箱根といえば、国道1号や、旧道のように 昔から走るのが好きな方から好まれる場所があるが、どれも道幅が狭いので大柄な車はあまり見かけない。

ターンパイクは、それこそスカイラインやスープラクラスの車格でも ガードレールをほとんど気にせず走れる余裕がある。

 

道路の印象は、「ダラダラとしたRの大きいコーナーが続き」 、舗装が綺麗。

普通の山道で出会うような、 鋭角なコーナーはほとんど無い。

アップダウンについても刻々と変わるというより、しばらく登って~、今度は下って~とルーズ。

そのくせ、勾配はかなりあって、ある程度のパワーが無いとエンジンが唸りっぱなしでストレスが溜まる。

 

ターンパイクには、もちろん制限速度がある。

が、国内で許される速度域では変化が緩慢で、走っていて退屈に感じるのです。

それこそ、眠気に襲われるくらいに。

 

逆に、制限速度を無視する自制心欠損者が走るには、きっとあんなに面白い場所は無いのかもしれない。

一般道ではハイサイドする速度でも、曲がれてしまえば面白いだろう。

無意味に大出力のエンジンも、あれだけ急な坂道が続けば生かすシーンが出てくるのかも。

強力なブレーキシステムの恩恵も実感できるかもしれない。

 

箱根ターンパイク は以前からメディアに活用された印象があるが、昔はクローズド(一般車を排除)して撮影やテストをしてた印象がある。

が、最近は画面を見てると、普通に対向車とか来るからオープンでやってるのがわかる。

先日は完全クローズドで、往年のレーシングカー達(F1も)を走らせたりしたのもココ。

国内では貴重な高速ワインディングロードとしても使える、「箱根ターンパイク」。

もちろん、クローズドするのが大前提。

 

今回の事故車は、雑誌メディア所有車との事だから ロケで走っていたのかもしれない。

ポルシェ 911GT3なんて、ほとんどレーシングカーなんざ持ち込んだら余程の自制心が無ければ速度は出したくなるのでしょう。

 

亡くなった評論家さんには悪いけど、状況を想像すると なんともお悔み申し上げる気になれない。

多数の目撃情報から、相当の速度を出していたとあるし。

他車(者)を危険にさらす運転は、評論家という立場を考えれば極めて悪質としか思えない。

私が 交通遺族の一人 であることを除いても、やはり同情する気にはなれないのです。

 

スピードは誰にでも、分け隔てなく公平に 「死」 をもたらす。

身分も性別も年齢も関係ない。

意外に近い場所に 「死」 がカマを立ててる事に気づく時、既に遅いのです。

制限速度内でも 「死」 は襲い掛かります。

別にレーサーや、暴走車だけが危険なワケじゃない。

 

私は身内が巻き込まれて亡くなった時、言葉では知っていた 「クルマは人の命を運ぶもの、安全運転で」 の本当の意味を思い知らされました。

それからずっと、ハンドルが物凄く重く感じ続けている。

別にパワステが壊れたワケじゃない。

このハンドルに人の命が掛かってるという、義務というか責任を実感してしまうらしい。

 

「あんな苦しみはもう誰にも味わって欲しくない」…。

 

自らが加害者(被害者とは言えない!) となった評論家さんには、強い怒りを覚えずにはいられないのです。