遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

忘れな草

2021-03-29 16:12:17 | 日記

令和3年3月29日(月)

勿忘草 : わすれなぐさ

ヨーロッパ原産のムラサキ科ワスレナグサ属の多年草

高さ20~30cm、藍色の径8mm位の小さな花で

花は五裂し中心部は黄色。花色は他に白、黄、紫色等。

葉は互生し、細長く平らで長楕円形。

葉や茎の部分には軟毛があり薄く、ネズミの耳に似て

いる事から、ギリシャ語の「myos」(二十日鼠)の

「otis」(耳)と言われている。

開花時期は比較的長いが、夏の暑さには弱い。

一般に日当たりと水捌けの良い湿性地を好み耐寒性に

優れている。 園芸種、花壇用に栽培されている。

日本には、唯一在来種といわれる「エゾムラサキ」

(ムラサキクサ)が在り、これを日本の園芸協会は

「ワスレナグサ」として流通している。

「勿忘草」の語源に纏わる伝説(中世ドイツの悲恋)

昔、ドイツの騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に

咲くこの花を、恋人のベルダのために摘み取ろうと

岸を降りたが、誤って川の流れに呑まれてしまう。

ルドルフは最後の力を振り絞り、花を岸辺に投げて

「vergiss-ment-nicht(僕を忘れないで)という、

言葉を残して死んだ。残されたベルダはルドルフの

墓にその花を供え、彼の最後の言葉をこの花の名前

にしたという。

日本では、1905年(明治38年)に植物学者の

川上滝弥により、「勿忘草「忘れな草」と訳された。

(ヤギ爺ブログ、2018年4月6日に忘れな草の

 歌や映画を紹介しています。御覧ください)

 

今日の1句

勿忘草日々生業の薄らぎし   ヤギ爺

生業:なりわい、生活