令和3年3月6日(土)
風光る : 風やはらか
麗かな晴れた春の日に、やわらかな風が吹きわたる
様をいう。
春になると、だんだんと陽光が強くなって吹く風も
きらきらと輝いて見える。
風に揺らぐ風景もまばゆく感じられてくる。
それを捉えた季語で、春の風の一つの様相である。
日光や風そのものではなく、自然に対する日本人
の細やかな感受性を思わせる春の季語。
この「風光る」は、一般の用語としても何処かに
新しさを感じさせる響きがある。
現代社会の中にも、高層ビルの乱立するオフィス
街、空港、競技場などの様々な場所にもこの素材
が在る様な気がする。
名古屋港周辺を歩いていても、春の温もりを感じ
させてくれる。 街並みや花壇、公園、水辺等に
も季節の移ろいは確実にやってきている、、、
今日の1句
風光る海を眺むるマーメイド ヤギ爺