令和3年3月10日(水)
連 翹 : れんぎょう、いたちぐさ
モクセイ科の落葉低木 中国原産
中国名は黄寿丹、英名はゴールデン・ベル
繁殖力は旺盛で良く育ち、樹高は1~3mになる
半蔓性の枝は湾曲に伸びて下に垂れ、地面に接触すると
其処から根を出し、新しい株が出来る。
枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除き中空にな
る事から「空の木」とも呼ばれる。
葉が芽吹く前の早春(3~4月頃)に、2,3cm程の
小さな黄色の4弁の花が細い枝に密生して開く。
花の終わる頃に3~10cmの卵形の葉が茂る。
葉は対生で、秋になると濃緑色からくすんだ黄色に変化
して、やがて落葉していく。
秋に果実をつけ、薬用に使用されている。
日本へは平安時代の初期に渡来したと言われている。
当初は薬用として栽培された様である。
連翹は耐寒・大暑性に優れ、大気汚染や病害にも強く
どんな土壌にも育つので、庭木、公園、垣根などにも
多く見られる。
連翹の実
果実は古くから薬用(漢方)として効能あるとされる。
解熱、消炎、利尿剤に使用される他、腫瘍、皮膚病等
の鎮痛剤としても利用される。
果実は一度蒸し、天日に乾して使用する。
「いたちぐさ」は連翹の古名である。
連翹の「連」は枝に実が並んで付いている事を表し、
「翹」はキジが尾羽を広げ高く飛び立つ様を表して
茎が高く直立している様子をいう。 黄色の花が
地について根を張る姿は、黄色の「鼬」(いたち)の
姿にも見えるようで、、、、、
今日の1句
参道の風に踊りし連翹黄 ヤギ爺