遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

東日本大震災から10年

2021-03-11 16:07:52 | 日記

令和3年3月11日(木)

東日本大震災10周年

東日本大震災から10年が経った。

死者15、900人(関連死を含めると22、200人)

未だに行方不明者は2、525人に上る。

政府主催の「東日本大震災10周年追悼式」が、天皇皇后両陛下

をお迎えし、東京都内の国立劇場に於いて行われた。

今年はコロナ過で「緊急事態宣言」の中、政府関係者と遺族代表

の200名余の出席の基、午後2時46分の時報を合図に黙祷が

行われ、式典が始まった。

菅総理大臣の「式辞」に続き、天皇陛下の「お言葉」が述べられ、

亡くなられた方への哀悼と被災者等への復興への尽力に感謝の言

葉を述べられた。

災害から10年、眼に見える場所での復興は成されている様だが、

未だ故郷へ帰れない方が約41、000人、全国各地で避難生活

をされている。 仮設住宅から震災復興住宅へ移られた方も多い

が、「仮設の時は、友人等がよく顔を見せてくれたが、此処では

友人もなく、誰も訪ねてくれない、独り一日話す相手もなく、、」

各所に立派な建物が出来たが、生活のケアが行き届かない。

更に福島県では、「東京電力福島第一原発事故」の廃炉処理が

進まず、コロナ過が追い打ちをかけている。

廃炉処理には4、000人余りの人が作業されているが、瓦礫の

撤去は終盤を迎えるが、「汚染物質」の受容れ先が未定で山積み。

使用済燃料取りだしは6,7年後開始予定。その後のデブリ(放射

能廃棄物)処理は未着手である。

デブリ取りだし(未定)

汚染水タンク

 

 

更に事後処理中の冷却水(汚染水)が1050基(1基に1トン

の汚染水、1000㎥)あるという。2日で1基必要である。

日々増え続ける汚染水の引取り手が無く、希釈して海中へ流すと

の政府見解だが、、世界保健機関は「1万ベクレ/リットル」を

東電では「1500ベクレル/リットルに希釈し、安全」という。

本当にそうなのか(東電は信用できない)

昨年(11月12日付のヤギ爺ブログ)女川原発再稼働の記述

で、「政府が安全と説明されるなら、先ず自民党国会議員の家

族(議員395名+ご家族4人として)日常20リットルを

使用して頂いたらと述べた。それを全国自民党員(原発賛成者)

にお願いすれば、汚染水処理(海に流さず)は可能になろう。

今後、この廃炉作業の費用は膨大になる。原発は安価と仰るが、

とんでもない(高価)費用が永久に、、、更に原発が50数基

在るが何処も廃炉処理を考えず(廃棄物はお断り)に賛同され

る都道府県が多い様であるが、今後は原発を受け入れるなら、

廃炉処理(廃棄物)もその県で受け入れる事を義務付ける事

が必要であろう。自分で食べたら、ゴミも自分で始末を、、、

 

今日の1句

朝まだき慟哭聞こゆ春の海    ヤギ爺

 

春哀し原発に尚しがみ付く    ヤギ爺