遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

椿 餅

2021-03-12 16:29:32 | 日記

令和3年3月12日(金)

椿 餅

(花桔梗:瑞穂区汐路町)

 

餡をくるんだ餅を、二枚の椿の葉に挟んだ和菓子

道明寺糒(ほしい)で作る事が多い。

薄紅色に染められ、濃い緑色の葉との対称が美しい。

 (俳人 : 形山由美子氏の解説)

春の餅菓子類の中では、やや遅れて店頭に出る。

「河海抄」の記述によれば、糯米を乾燥させて臼で挽

いて作った餅粉(道明寺糒)を甘葛の汁で練ったもの

を団子の様にし、椿の葉で包んだもの。

(不老園:中区古渡)

不老園

(川口屋:中区錦3)

川口屋

 

古くは、源氏物語の「若菜上」に記述が在る。

「椿い餅、梨、柚子やうのものども、様々に筥(はこ)

の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびとそぼれ

とり食ぶ」とある。

 

カミさんが買いもの帰りに「デパ地下」で珍しい和菓子を

を買って帰る。「椿餅」とある。

 

(名古屋芳光:東区新出来)

 

 

濃緑の葉で上下に挟んだ餅菓子、「椿餅」とのこと。

春の和菓子の定番だそうだ。よく似たものに「柏餅」「桜餅」

等があるが、椿餅は初めてである。

名古屋でも、この季節になると春の和菓子として店頭に並ぶ

ようである。

早速、頂いた。椿の葉の色と香りが食欲を誘い、、きめ細かな

餅の中に、小豆餡が、、、旨い、、病みつきになりそう、、、

 

今日の1句(俳人の名句)

椿餅葉の本はすに切にけり   松瀬 青々