ボリューム満点のランチの後はいよいよご当地のメイン、ワインカーブへ連れて行ってくれた。
地下にはそれはそれは年代物のワインが並んでいた。埃やクモの巣が着いていて古さを強調している。
そこで私は案内の人に聞いた。「第二次世界大戦中、このワインはドイツ軍からどうして守ったんですか?」
彼は答えた、「いい質問だ。ここにこう壁を作って、閉じ込めて隠したんだよ。よそでは見つかってしまったものもあったがね。」なるほど。
光線を下から当ててワインの色を見るところもあった。先日ムッシュがレストランでやって見せてくれたことと同じことだと思い出した。
このあたりワインカーブがたくさんあるそうだ。
ワインカーブの見学を終えると、有名なボーヌの施療院へ連れて行ってくれた。よくガイドブックやパンフレットにも、このブルゴーニュ独特の特徴ある屋根の建物は載っている。
外科手術も行われたみたいで、何やらびっくりするような大工道具みたいな手術道具が展示してあった。麻酔が出来たのかと心配してしまった。
15世紀にこの整った病院があったとは驚きである。当時の台所には人形でその様子を復元していた。
帰りにブドウ畑に車を止めてくれた。さすがにブルゴーニュである。もう見渡す限りのブドウ畑だった。
ワインに適した葡萄栽培は難しく、特に畑の地質が重要とのことだ。同じ平面の並んだ畑でも、隣同士の畑のブドウの質が違うことがあるらしい。
家に帰り最後の夜を惜しむことになった。シャンデリアが美しく、なごりの雰囲気を醸し出していた。暖炉の上の例のムッシュ好みの人形達も、別れを惜しんでくれているように見えた。
ワインにこだわった旅をしているわけではありませんが、フランスに文化と言えば、ワインを避けて通れないので、昨年はシャンパーニュに行きましたから、いづれその時のことも書くつもりです。
また機会があればボルドーへ行きたいなと思っています。
また、コメントお待ちしています。